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学生スタッフが創る「次世代の教科書」

本記事は、株式会社金風舎が発行する「次世代の教科書」メールマガジンを転載しています。メルマガ購読はこちらから!


「次世代の教科書」は、本の企画制作プロダクションのデジカルと出版社の金風舎が共同でてがける出版プロジェクトの総称です。

学生スタッフが創る「次世代の教科書」

デジカルでは、過去5年にわたり、学生インターンの採用を積極的に行っています。現在、4期生と5期生の計5名が学生スタッフとして活躍中です。

立ち上げ当初から、デジカルはインターンを学生スタッフと呼び、その活動は単なる学生インターンシップだけでなく、アルバイトや大学のサークル活動などと組み合わせた形態で運営されています。

2期生の途中からは、緊急事態宣言下でのリモート体制に切り替え、現在では都内の学生だけでなく、九大や京大などの学生もデジカルに参加しています。

従来、学生スタッフは電子書籍の制作や金風舎のSNS運用などに携わってきましたが、昨年「次世代の教科書」プロジェクトを立ち上げるにあたって、学生スタッフ発案企画をシリーズの軸として採用することとし、先週のメルマガで紹介した『いつのまにか自分の幸せは、マルチにとって都合のいい幸せに書き換えられていた。』もその一冊です。

この春から加わった5期生も、毎週の定例会議を開催して著者選定にあたってきましたが、いよいよ各自、卒業までに1冊担当ということで企画提案に動き始めました。

次世代を担う学生自身が、この人の話を聞いてみたいと思う方々をピックアップしており、その着眼点に、毎回唸るばかりです。

来春、卒業するスタッフがいますので、そのころに新規募集を予定しています。

既刊本紹介

まどろんでいる人『脳内言語化 「生きやすさ」を求めてたどりついた新しい言語論』

“私にはやりたい事がなかったし、大きな夢があった訳でもないのに、自分に対してやたら厳しかった。

やりたい事があるわけじゃないのに自分の理想像がやたら高いという、面倒くさいタイプだった。”

「2章 生きづらさの原因になっていた、自己否定の言葉」より抜粋

著書である「まどろんでいる人(まどろみ|ひるね)」さんは、音声配信プラットフォーム「stand.fm」やInstagramでの配信や対話、ブログでの発信を通じて「生きやすさに繋がる、すべてのこと」を独自に研究しています。彼女が「研究」を始めるまでの人生が綴られ、そこから辿り着いた思考法や他者理解・コミュニケーションの方法論が余すことなく語られているのが本書です。

「他人に自分の思いを伝えてもロクなことがない」「そもそも、自分のことなんて言っても伝わらない」と痛感し、心を閉じた経験がある人も多いのではないでしょうか。著者もまたその一人ですが、そんな彼女が再び「自己開示」を始めようとする姿が本書では描かれています。他人とのコミュニケーションや、言葉の使いかたに悩んでいる人にとって、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

自分の気持ちを伝えようとして口篭ってしまい、思わず「私、言語化するの苦手で……」と弁明してしまった経験がある人も少なくないでしょう。確かに私たちは誰しも日常的に言語を使っていますし、気持ちを言葉にすることも珍しくありません。しかし、「気持ちの言語化」とは本来、とても難易度の高いものではないでしょうか。

感覚を研ぎ澄ませて、自分の内側にあるものを言葉を使って表現するような作業。それは、音楽を言葉で表現したり、味を言葉で表現したりするのと同じような難易度があり、最適に言い表せる言葉が見つからないこともよくある。

「3章 隠してきた内面を、出していこうと思うようになった訳」

「気持ちの言語化」の難易度は、「音楽の言語化」や「味の言語化」と同程度なのだと著者は指摘しています。つまり「気持ち」と「言葉」の間には、それなりに距離があるのです。ですから、難しく感じることは当然だし、もしかしたら自分では問題なくこなすことができていると考えている人すら、実際にはあまり上手くいっていないのかもしれません。だからこそ、あらためて「言語化」のプロセスと方法論に触れてみることが重要なのではないでしょうか。

『脳内言語化 「生きやすさ」を求めてたどりついた新しい言語論』は、著者の体験を語る一章と、そこを出発点とする独自の研究結果を報告する二章に分かれています。

・自分のなかの悩みやモヤモヤをどう言語化すべきなのか
・家族や恋人と良好な関係を築くにはどんな言語化が必要なのか
・だれかとのコミュニケーションでよくあるこの現象、こうやって捉えれば良いんだ!

といった発見や納得があるはずです。
ぜひご一読ください。

「次世代の教科書」シリーズ

過去の枠組みに囚われず、「当たり前」を新しく刷新していくことが求められています。そのために、情報が豊富に入手できる現代だからこそ、読書を通じて一つのテーマに深く取り組み、新しい視点を得る時間が重要になってくるでしょう。「次世代の教科書」が提供するのは、そうした「当たり前」を変える契機となるような読書体験です。

サービスサイト紹介

🌟 「問い」から始める講義ノート集「次世代の教科書」 🌟

https://jisedai-textbook.com/

「次世代の教科書」のデジタルライブラリーサービスです。

ウェブブラウザ上で手軽にアクセスでき、サブスクリプションへの加入と会員登録をすることで、隔月で追加される豊富で実践的な知識にいつでも触れることができます。充実した無料試し読みも用意されており、気になる本は単体で購入することも可能です。

専用アプリのダウンロードなどは一切不要です。ネット環境さえあれば、通勤・通学などの隙間時間にストレスなく面白く価値のある文章を手軽に楽しむことができます。

「次世代の教科書」は、読書体験にとどまらず、読者が主体的に「問い」に向き合う力を育むことを重視しています。各本には編集部が提起した魅力的な「問い」が書影として提示され、学びの深化が期待できます。

新刊情報やnote記事の更新は、メルマガや公式LINEを通じて手軽に入手できます。未来を切り拓く学びの先に、「次世代の教科書」が待っています。

サービスの詳しい解説はこちらから!


編集後記

今回紹介した『脳内言語化 「生きやすさ」を求めてたどりついた新しい言語論』ですが、こういうことってあるよなぁ……という共感ポイントが多い本でした。個人的には「自分って周りからは明るくて悩みがないように見えてるかもしれないけど、それって自分を見せていないだけで全然そんなことはないんだよなぁ」というような人におすすめです。

「次世代の教科書」の制作では、比較的頻繁にGoogle BardChatGPTといった生成AIが使われています。たとえばこういったnote、メルマガの記事タイトルを考えたり、原稿を依頼する著者候補の検討、書き起こした議事録を要約するときなんかにも重宝しています。そのうち、AIの手を借りて「次世代の教科書」シリーズの一冊を書く著者が現れるかもしれません。これには抵抗を覚える人もいるかもしれませんが、そもそも本は編集や校正・校閲といった作家以外の人々が多く携わり、内容に手を加えて完成するものです。AIの助けを借りて執筆したとして、そうおかしなことでしょうか?

「次世代の教科書」編集部員 小阿瀬


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