資本主義
人間は「生き物」。
生き物は「欲望」を持っています。
その欲望は、本来「自然の摂理を超えない範囲」で満たされます。
「高度な知能」が諸悪の根源
ところが、人間には「高度な知能」が備わっています。
欲望に「高度な知能」が掛け合わされると、自然界の物質を組み合わせて、人間が快適と思う「モノ」を創り出すことができます。(化学・工業製品、電気・・・)
それらのモノが知らぬまに自然を破壊していく(海、山、オゾン層・・・)。
だから、人間の欲望が、どんどん自然を破壊していく。
それを加速させるのが「資本主義」。
欲望と快楽の追求
資本主義とは、結局、人間の欲望/快楽の追求を支援する仕組み。
一度覚えた快楽は、なかなかやめられないし捨てられません。「もっと便利に」「もっと気持ちよく」を求めて、どんどん加速します。資本主義は欲望競争を刺激する仕組みでしかなく、そこが社会主義と大きく異なる点です。
欲望というニーズを満たすため、企業という組織が、資源を使って多種多量にモノを生産し、サービスを生み出し、ひとびとに提供する。そこで儲けたお金が、給料として社員に還元され、欲望を満たす消費にも回る。
この仕組みにおいて、資源は枯渇するまで採り続けられます。そして、生産や消費の過程で、自然界に水質汚染物質やマイクロプラスチック、大量の二酸化炭素などの「悪影響物質」を撒き散らすのです。
だから、資本主義は『快適や裕福を最良とする人間社会に、とても合っている思想システムであり、地球環境を破滅に追い込む「DEATHシステム」』ともいえます。
僕もそのシステムに加担し、享受している一人。
「地球環境のために、今の生活を全て捨てて明日から無人島で『死ぬまで完全自給自足生活』してください」と言われると、正直、躊躇ってしまいます。僕にはまだ俗世でやりたいことが残っているからです。
アホなんだから、しゃーないやろ。
僕は、環境破壊をはじめ、世界で起きてるいろんなニュースを見て「人間(ってアホ)なんだから、しょうがないよなあ」っていうスタンス。
地球上で人間が生きられるためのサステナビリティを追求することが前提ならば、環境破壊はもちろんダメ。しかし、欲望と高度な知能が掛け合わせられる人間は、地球にとっては害虫、いや、害人でしかないと思っています。
人間って知能が高い分、他の生き物に比べてやっかい。「アイツの脳みそ、サル並みだよな〜」ってバカにする人がいますが、サルのほうがSDGs的にいうと人間より100倍エライ。人間は知能が高くて欲深いから、結局、環境を破壊してしまうのDEATH。
神様が高度な知能を与えたということは「それを上手に使えなかったら滅亡しなさい」ってことだと。「自然を破壊したら結局君たちは滅亡するんだよ」と。それも自然の摂理だよ、と。
高度な知能なんか、いらなかったのに・・・。欲望は制御できないから(正確にいうと、制御できない人のほうが圧倒的だから)最終的には滅亡の道を辿ってしまうのではないかと客観的には思ってます。
世界の70億人のうち、69億9999万9千9百人が、欲望を制御できたとしても、百人の制御できない権力者がいれば、制御した欲望もパーになりますし。
今の世界をみていると、制御できる人の数のほうが圧倒的に少ないようにみえます。それが、議会占拠みたいな行動に現れる。権力者が欲望を扇動してる典型の図式。「欲望ファースト」の世界です。
年表でみたら「点」以下。
地球の歴史からみると、人類の歴史は46億年分の500万年だから、わずか、0.1%程度。
いまのような「人間」は、まだ1万年程度の生息期間。だから、地球に害をもたらす生物としての歴史は地球史全体の0.0002%。
地球の年表からしたら「点みたいなもん」ですね。
あと1万年、人類が生存できたとしても、0.0004%の時間。
あと1万年後まで生き延びても「わずかな点」。いや、点以下。人類の歴史は後に「これってゴミがついてるの?」と、未来生物に言われるぐらいの「瞬間」かもしれない。
僕たち人間って、まだまだ、そんぐらいの存在。
そう考えると、どう考えるかって、思考停止にしかなりません。
せいぜい「自分が生きてる時間を大切にしなきゃ」ぐらい。
オレ、残念ながら俗人だからなあ。。。崇高な理念や概念が浮かんでこない。かっこつけず、正直に話すと、そういう感じです。
けど、自分のこどもを含め、子孫が快適に生きられる時間が長いほうがいいなあ、とは思うので、努力しようと思います。うーん、意思が弱すぎるな。グレタさんに怒られんだろうなあ、マジで。
先進国のオトシマエ
危惧するのは、圧倒的人口ボリュームを持つ途上国のこれから。さあ、これから、楽しい、美味しい、その他もろもろ、の快楽を追求しようと思ったら「地球環境保護の観点で、あれを作るのはダメ、これをやるのもダメ」と言われる。
そんなこと言われたら「あんたらが散々ぶち壊しておいて、何いってんの?」ってブチ切れると思います。「先進国さん、自分たちばかり散々いろいろ享受しておいて、我々には抑制しろって言ったって、そりゃー不公平じゃありませんか?」って言いたいでしょう。そしてその通りでもあります。
先進国は、そこらへんにどうやって落とし前をつけるのか。いま、まさに、問われているのです。
私だったら、どうするか? うーん。
シンギュラリティに期待
人工知能が人間を超える「シンギュラリティ」が、2045年に訪れると世界中で予測されていますので、それまでの間に綿密なプログラムを準備し「人間の欲望が減退するシステム」をシンギュラリティと同時に発動させること、かな?
・株取引が、劇的に儲からない仕組みになるように、AIが暗躍。
・富裕層こそが貧困になるように、あらゆるシステムが仕組まれる。
最近の米国株式市場では、SNSを利用した個人の操作で近いことができているようなので、25年後には、さほど難しいことでもなさそうだと思います。
それこそ「徐々に」「自然に」「じわじわと」人間が資本主義からキレイに離脱できるようなプログラムを開発してAIに投入。投入した人間もそれに犯されて、やがては人類が資本主義を捨て、「自然の摂理を超えない範囲で満たされる欲望」で満足する人間社会をつくること。
つまりは、冒頭のイラストを、右から左へ逆回転、つまり「人類の退化」をAIの力で実現すること。
でも、そしたら今度は、人工知能が暴走して、地球環境を破壊するのでしょうか?
※イラスト:designed by freepik.com
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