ディグゴジラ ~栃木のラッパーさんを深堀りしよう~ vol.2 k-take&yuto
vol.2 k-take & yuto
ディグゴジラ vol.2は雷都boysからk-takeさんとyutoさんをお迎えしてお送りしました。雷都boysの方々は2002年生まれで同い年ということもあって個人的にめちゃくちゃ気になっていたので、今回まずお話を聞けてすごく嬉しかったのです。今回もかなりラフにお話をうかがったので、ぜひ最後まで見ていただけると嬉しいです。
k-take
HIPHOPを聴くようになったきっかけ
k-takeさんのHIPHOPとの出会いは中学校に遡ります。
のちに雷都boysを結成する仲間の怪士さんとyutoさんと同じ学校だったk-takeさんは、当時流行していたフリースタイルダンジョンをきっかけにHIPHOPと出会うことになります。また怪士さんが中学の廊下でサイファーをしていたのもあり、HIPHOPに興味を持ちだすようになります。
高校に進学すると、怪士さんが友人たちと江曽島サイファーを開くようになります。高校で柔道に打ち込んでいたk-takeさんはサイファーに参加はしていなかったものの、部活後に江曽島第二公園にて夜な夜な行われていたサイファーに顔を出すようになりました。高校2年生時には初めてサイファーでフリースタイルをしましたが、その当時は柔道に打ち込んでいたのもあり、あくまでもリスナーであったと言います。この当時聴いていた音源は怪士さんのプレイリストを参考にしていたそうです。
初めてマイクを持った日
高校を卒業し、埼玉の大学に進学したk-takeさんは2021年4月に行われた「とちぎ未来音楽祭」の中のMCバトルイベント「とちぎ未来杯」にて初めてマイクを持ちます。この際にMCネームを考えることになり、友人たちとの話し合いの末、怪士さんの案であった"k-take"を採用することになりました。"k-take"というMCネームの由来はk-takeさんの本名からきています。
MCバトルは好きではない
とちぎ未来杯で初めてマイクを握ったk-takeさんですが、結果は1回戦でボコボコにされてしまいます。ここでMCバトルは楽しくないと感じるようになってしまいます。
ただ、大学の途中でk-takeさんは柔道を辞めることになり、これまで柔道に打ち込んできた中で何か頑張るものを探していたk-takeさんは、これまで遊びでやっていたラップに本格的に打ち込むようになります。
止まらない情熱
とちぎ未来杯以降、UMB2021栃木予選、渋谷のFRIDAYに出場し、徐々にラッパーとしての活動を始めたk-takeさんは、LIVEをしたいという衝動に駆られ、音源制作を始めます。初めてSoundCloudに落とした音源「oneday」は、機材を持っていた先輩の家でレコーディングしたものを怪士さんの友人のエンジニアの方にMixしていただいて完成した音源です。ここから音源制作を重ね、FRIDAYに音源を持っていきLIVEしたり、UMB2022栃木予選で怪士さんの客演という形でLIVEしたりと徐々にLIVEを重ねていきます。
LIVE活動をするようになったk-takeさんは、次に作品を作りたいという衝動に駆られます。そして2023年4月に1st EP『Self wors』をリリースします。現在はアルバムを制作中ということで、これからがより楽しみです。
大切な出会い
ここまでk-takeさんがHIPHOPと出会ってから活動するまでのお話を伺ってきました。怪士さんとの出会いからHIPHOPの世界に入っていったk-takeさんですが、ここでもう一人大切な出会いを経験します。それは栃木のビートメイカー・DJ Oilさんです。
怪士さんと音源を作ることになり、これまでのようなフリートラックではなくビートメイカーに作ってもらったトラックに乗りたいと考えていた二人は、怪士さんのツテでOilさんにトラックの依頼をしました。そしてOilさんの先輩の家でレコーディングをすることになり、実際に初めてk-takeさんはOilさんと対面しました。レコーディングする中でk-tkeさんはOilさんに褒めてもらい、OilさんをきっかけにMC巴さんなど栃木で活動している方々とのつながりが生まれていきました。
音源制作でのこだわり
影響を受けたラッパーの話で、k-takeさんは同じ栃木で活動をしているLight-Aさんの名前を挙げました。Light-Aさんは言葉選びやスタイルが渋くてかっこいい方です。k-takeさんは、自身の思い描くHIPHOPにLight-Aさんが一番近いというお話をしていました。k-takeさんはHIPHOPを聴くようになった際怪士さんのプレイリストを参考にしており、怪士さんの当時のプレイリストにBoom Bapが多かったことから、純粋にBoom BapがHIPHOPだと思っていたそうで、Boom bapという点でもLight-Aさんの音源が自身の理想像に近いそうです。
k-takeさんが音源を作る際は「嘘をつかない」ことを心がけています。韻に特にこだわらずに言いたいことを先にリリックに起こし、その後トラックを選びリリックを微調整しています。
これからの展望
最後にこれからの展望についてのお話を伺いました。現在はアルバムを制作しながら栃木県内でLIVE活動をしているk-takeさんですが、アルバムが完成したら様々な土地でLIVEをしたいと考えています。
昨年のBLACKBELT SHOWCASEにて茨城で活動しているEYEZENさんと出会ったことをきっかけに今年から茨城の現場にも呼ばれるようになったということもあるので、これからどのような出会いからLIVEに繋がるかが楽しみですね。
要チェックトピック
k-takeさんパートの締めくくりは自身の宣伝したい音源のお話です。
・音源 『Let's get it party』
この音源は2023年にリリースした1st EP 『Self wors』の1曲目の音源です。今回この音源を挙げた理由については制作中のアルバムが完成したときに分かるとのことなので、この音源を聴きながら皆さんもアルバム完成を楽しみにしていただけたらと思います。
yuto
HIPHOPとの関わり
yutoさんは怪士さんと小学校からの同級生で、k-takeさんと同様に中学で怪士さんやその友人の影響を受けHIPHOPを聴くようになりました。その当時はBAD HOPの『Life style』などが好きでした。高校時代もk-takeさんと同様に部活終わりに江曾島サイファーに遊びに行くようになりました。
そこからプレイヤーになったのは雷都boysを結成したあとになります。怪士さん、k-takeさん、Joker Clownさんがラップをする中でyutoさんはバックDJをすることになります。雷都boys主催のイベント「万雷」の第一回でバックDJを務めることになったyutoさんはOilさんの家でDJプレイの練習をするようになり、Oilさんからの誘いを受けてバックDJ以外のDJ技術を勉強し、DJとして活動するようになりました。
BMX
yutoさんにはDJ以外に打ち込んでいることがあります。それは自転車競技のBMXです。
BMX(Bicycle Motocross)とは特定の自転車を使用した自転車競技および競技で使用する自転車のことを指します。BMXの由来は、1970年代のアメリカでオートバイ・モトクロス競技に憧れた子どもたちが自転車でその競技を真似し始めたのが始まりといわれているそうです。
BMX競技は大きく二種類あり、タイムを競うBMXレースとアクロバティックでテクニックを競うBMXフリースタイルがあります。
またBMXフリースタイルにも三種類あり、地面に足がつかないようにアクロバットを行う「フラットランド」、街の階段の手すりや道路の路肩などを利用してアクロバットを行う「ストリート」、専用施設でアクロバットを行う「パーク」があります。
この中でyutoさんはBMXフリースタイルのストリートに打ち込んでおり、この様子はyutoさんのInstagramにて見ることができます。
そもそもBMXを始めたきっかけはコロナ禍に遡ります。2020年2月下旬から緊急事態宣言による行動制限が始まり、またyutoさんが通ってた高校では修学旅行がなくなってしまいました。
修学旅行がなくなった関係で学校から修学旅行費の10万円が返還されることになったため、この10万円でBMX用の自転車を購入して自粛期間に競技に打ち込み始めました。ちなみにスケボーとBMXのどちらをやるか考えた際に、スケボーだと足首を負傷するリスクを考えてBMXを選択したそうです。
やがて高校が再開されると部活動をやっていたのもありBMXから離れていましたが、大学に進学して3個上のBMXやスケボーをやっている先輩と出会ったことをきっかけに再びBMXに打ち込むようになりました。
今後の展望
yutoさんの今後の目標としては、ラッパーやBMXフリースタイルのストリートの仲間と仲良くすることです。また、BMXフリースタイルのストリートの仲間と作ったスケボー・BMXの動画の試写会を行うことが計画されています。時期は未定ですが、場所は宇都宮のNiLS VINTAGEで行うとのことなので、今回のyutoさんのお話で興味を持った方はぜひyutoさんのInstagramをチェックしてください。
実際にyutoさんも出演しているBMXfreestyleの動画があるので、今回yutoさんのお話で興味を持った方はぜひご覧下さい。yutoさんは動画の3分49秒〜3分57秒のところで出演しています。
締めくくり
今回同い年のカッコいい方々とお話できてすごく楽しかったですし、すごくラフに話せたので、本当にyujicafeの入り口で座りながら話しているような空気感でした。yutoさんのBMXのお話はすごく新鮮で、HIPHOPのラップ以外の要素もカルチャーとして学ぶべきだと感じました。自分としてはこういったカッコいい同い年の方がいっぱいいるのも栃木のHIPHOPに惹かれるようになった一因でして、これからの個人の活動、雷都boysとしての活動がより楽しみになりました。
Who's next ...?
次回のディグゴジラは7月31日(水)に黒波さんをゲストに迎えてお送りします!!
Xにて告知、トークを行うため、私のXをチェックしていただけますと幸いです。それではまたお会いしましょう。
Special Thanks / k-take & yuto
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