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日本酒の開封検知がなぜ必要なのか?SBIトレーサビリティとdigglueによる農産物の偽装問題へのソリューション|”SHIMENAWA”のテレビ・メディア情報

海外への日本酒の輸出量は年々増加中です。背景としては、健康志向の広まりとともに、海外のアルコール類と比較してアルコール度数の低い日本酒は、「より健康的なお酒」として需要が高まっているのです。

こうした需要の高まりの裏側で、海外では日本酒の偽装が起こり、日本酒ブランドを毀損する社会課題の一つとなっています。その手法は、日本酒の瓶を入手して、安価な酒等を入れて高値で流通させるというもの。

今回紹介するのは、この問題に対し、テクノロジーを利用して解決していこうとする取り組みです。後半では、NHKなどテレビやメディアにて紹介・掲載された情報についてもご紹介します。


SHIMENAWAプロジェクトとは

SBIトレーサビリティ株式会社のウェブサイトより抜粋

日本酒の瓶を悪用した偽装問題に対して、「SHIMENAWA for Sake」はブロックチェーンを使って、

  • その日本酒が、製造時と同じ状態で手元に届いたのかどうか(=開封されていないかどうか)

を、真正性が極めて高い方法で証明するサービスです。


この日本酒開封検知サービスは「SHIMENAWA for Sake」といい、「SHIMENAWA」シリーズの第一弾として提供されています。

「SHIMENAWA」とは、農産物情報を管理するプラットフォームとして、
✔️ 生産地や製造過程の真正性をブロックチェーンで保ち、
✔️ ブランド農産物の価値を証明する
サービスとして開発が進められてきました。

こちらは、SHIMENAWAの紹介です。

大切な商品の
付加価値を最大化し、
正しく届ける


SHIMENAWAは、ブロックチェーン技術でデータに命(新たな価値)を吹き込み、サプライチェーン上でつなげることで、有形、無形な商品の付加価値を最大化するトレーサビリティ・サービスです。

SHIMENAWAサービスサイトより抜粋

SHIMENAWA(しめなわ)とは、神社で見かける「しめ縄」を名前の由来としています。”しめ縄”とは、不純なものが神聖な場所に入ってくることを防ぐ結界の役割を果たしています。

このサービスでは、”しめ縄”の果たす役割と同じように、情報の改ざん(不純なものが入るの)を防ぎ、常に真の情報をお届けする大切な役目を担いたいという想いを込め、サービス名称が「SHIMENAWA」と命名されました。

使われているテクノロジー

💡ブロックチェーンCordaを利用

記録された情報の真正性を担保するための技術として、ブロックチェーンを活用しています。ブロックチェーンは、一度書き込まれた情報が、ログを残さず上書きされたり改竄されたりすることができません。そこで「SHIMENAWA」ではこの特徴を利用し、生産地・生産環境・プロセスの信頼性の高い証明方法として、ブロックチェーン技術を活用しています。

また、SBIトレーサビリティによると「SHIMENAWA」は今後、金融サービスとの統合も視野に入れており、海外の金融機関研究コンソーシアムが土台となって開発されたシステムとして、高度なプライバシー制御機能を持ち合わせている「Corda(コルダ)」を、ブロックチェーン基盤として利用しています。

💡Cordaとは
digglueの運営するブロックチェーンメディアBaaS Info!!の解説記事
分散型台帳基盤「Corda(コルダ)」とは?

💡開封検知にはNFCを組み合わせ

開封検知には、実際の物(日本酒の瓶と蓋)に対するIoT実装として、NFC(Near Field Communication)が活用されています。

💡NFCとは
かざすだけで周辺機器との無線通信を可能にする技術・規格のこと。

あらかじめNFCタグをブロックチェーン上に書き込んでおき、流通させる商品に開封/未開封の状態を感知できるように設置させたNFCタグと、ブロックチェーン上のNFCタグとのデジタルペアリングを行い、その商品の生産〜流通過程における未開封状態の維持を証明する、という仕組みを実装しました。

メディア掲載のお知らせ

📝NHKでの紹介

「日本のブランドを守る 偽物を見破る新技術」として、SHIMENAWA for Sakeが紹介されました!

番組名:「おはよう日本」(「おはBIZ」のコーナーにて)
放送日:2022年9月27日

📝 雑誌掲載

今回、このプロジェクトの技術が、自動認識技術の専門誌「月刊自動認識」9月号に掲載されました。株式会社digglue CTOの久保が本技術のテクノロジーリードとして、SBIトレーサビリティ株式会社 生永 雄輔様と共著させていただきました。

雑誌名:月刊自動認識 2022年9月号
サイト:https://www.nikko-pb.co.jp/products/detail.php?product_id=5370

【紹介文】
「ブロックチェーンとIoT機器連携」(SBIトレーサビリティ/生永 雄輔、digglue/久保 圭司)
ESGとデータガバナンスという世界潮流を捉えて設立されたSBIトレーサビリティ(株)は、偽造酒抑止を目的としたサービス “SHIMENAWA for Sake(酒)“を商用リリースする。このサービスの特長である、ブロックチェーン上のトークンと実物資産を組み合わせたデジタルペアリングと、その将来像を概説する。なお、本稿では、ブロックチェーンに関する用語(スマートコントラクト等)はできるだけ用いずに説明することを心がけた。

📺 テレビでの紹介

このプロジェクトは7月1日放送の「ガイアの夜明け」でも紹介されました!

番組名:ガイアの夜明け
放送日:2022年7月1日

持続可能な開発目標SDGsとの関わり

食品の安全性・信頼性は、SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」でも注目されている領域です。

目標3 : だれもが健康で幸せな生活を送れるようにしよう

👉 この目標は、母子保健を増進し、主要な感染症の流行に終止符を打ち、非感染性疾患と環境要因による疾患を減らすことを含めて、あらゆる年齢のすべての人々の健康と福祉を確保することを目指しています。

農林水産省のホームページには、食品産業の取組み例が紹介されています👏

会社紹介|株式会社digglue

株式会社digglueは、「テクノロジーで持続可能な世界を実装する」というパーパス(企業の社会的存在意義)を掲げてさまざまなプロジェクトを行なっています。地球規模の環境問題・社会問題に対してテクノロジーで挑戦するCleanTech(クリーンテック)領域のスタートアップ企業です。

サービス紹介

今年7月には、製造業の資源循環を促進する「MateRe(マテリ)」のベータ版をリリースしました。「MateRe」は、製造過程で工場で出るプラスチック廃棄物を適切に見える化することでリサイクル業者の購買につなげ、マテリアルリサイクルを促進することを目指すプロダクトです。

💡マテリアルリサイクルとは?
プラスチックのリサイクル手法の一つ。

【プラスチックリサイクルの3つの方法】
✔️ サーマルリサイクル 廃棄物を焼却するときに出るエネルギーを利用する
✔️ マテリアルリサイクル 新しい製品を作る原料として再資源化する
✔️ ケミカルリサイクル 廃棄物を化学処理して再原料化する

現在日本では廃プラスチックの60%近くが、燃料回収されるサーマルリサイクルに回されていますが、欧米などではサーマルリサイクルは「リサイクル」と分類されず、マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクルの国内での広がりが期待されています。

「MateRe」に関するお問い合わせ、ご利用に関するご相談はこちらから👏

お読みいただきありがとうございました!

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