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サーキュラーエコノミー市場立ち上がりの見込
こんにちは。資源循環DXのスタートアップ digglue中谷です。
今回は、よく聞かれる、また我々も常に考えている”サーキュラーエコノミー市場”はいつ来るのかについて、私見を述べたいと思います。
サーキュラーエコノミー市場市場とは?
サーキュラーエコノミー市場というと、経産省の成長志向型の自律経済戦略で示されるように、再生材への循環だけではなく、セカンダリーやシェアリングといった市場も入っており、多岐にわたるものとなっております。
https://www.meti.go.jp/press/2022/03/20230331010/20230331010.html
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既に立ち上げっている市場が拡大する部分と、新しくできる市場があり、トータルで2030年には80兆円の市場になるとの見立てを立てられています。
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今回は、その中でもバリューチェーン全体でトレービリティ情報などを共有することで生み出される新たな環境価値、製品価値をもとにした市場を”サーキュラーエコノミー市場”と呼んで、こちらの話を進めていきたいと思います。
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現状の市場との違い
排出物を回収し、再生材を作って、再生材として販売し、消費者に訴求する という文脈だと既存市場の一部をアップデートするようなイメージになるかと思います。
・排出物を回収:廃棄物管理市場
・再生材の製造:マテリアルリサイクル(ケミカルリサイクル)市場
・再生材として販売:材料調達市場
・消費者に訴求:消費マーケティング市場
これらの市場をアップデートするための付加価値をつけるような
情報流通産業が、digglueの取り組んでいる領域になります。
市場の見立て
では、これらの情報産業はいつ頃立ち上がってくるのでしょうか。欧州や各社は2030年を1つのマイルストーンにしており、再生材の利用に対して、目標を掲げています。これらの動きに合わせて情報インフラも整備されていくと考えられます。
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先日欧州のDPP規格を検討されているCIRPASSの報告会が実施されました。
DPP規格の進捗は、情報流通産業の広がりを予測するのに有用かと思います。
その中では、この2年がキーになるような発言が多くありました。例えば2024年には基準作りを完成させ、2025年には実証に入るとしています。
また、先行して進められているバッテリーパスは、2027年2月に適用開始の予定とされています。
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市場立ち上がりの見立て
このような見立てから、以下のような流れになるのではないかとみています。
・2024 資源循環の情報管理に関する大枠ができる
・2025 実証フェーズ
・2026-2027で検証しながらブラッシュアップ
・2027から2030に向けて、部分的な施行がスタートし、範囲が拡大
市場の立ち上がりという意味でいうと2027年くらいから、ただし大枠を決めに行くタイミングとしては、この2年がキーとなるのではないかと考えています。
さいごに
新たな巨大市場が創出される機会に立ち会う機会というのはそうそうありません。また、新たな産業が生まれる際には、必ず大きく成長するスタートアップ企業が存在しています。
digglueは、これから5年間で立ち上がるであろうサーキュラーエコノミー市場において、既にいいポジションでいることが出来ていると思っています。一緒に”産業をつくる”という気概を持って取り組んでくれる仲間を募集しています。
興味を持った方は、是非お気軽にお声がけください。