レトロフューチャー『アド・アストラ』
やぁ。
先日の逆噴射先生の投稿に触発されて久しぶりに映画を見に行ったよ。
ネタバレを自重しないので未見の方は注意。
1.面白かった?
50〜60点/100点
間違いなく面白いけどはっきり面白いとは言えない。随所に光るネタがあるけどオチがやや弱かった。
ぼくにとってはブレードランナー2049みたいな作品になりそう。時間が経つに連れて自分の中で重みを増していく気がする。
2.みどころ
SFガジェットのわくわく感はさすが。
冒頭の超大型電波塔、月の生活、火星基地、そして海王星の宇宙ステーション。そのどれもが懐かしさを感じる。
電波塔からの落下はゼログラヴィティ。月旅行から着陸は2001年宇宙の旅。遭難宇宙船の悲劇はエイリアンだろうか。月基地と火星基地の建築物内はブレードランナーを感じる。
月面西部劇のシーンは、期待通りの異物感。これ一本突き詰めてもひとつの映画になると思う。月面ギャングスタムービーとして。
アンディウィアーのアルテミスがこっち方向でクライムサスペンスになるといいなぁ。
3.ほぼノンフィクション
宇宙はガンガン人間の正気を蝕んでいく。作中のブラピも思わず
「悪い。やっぱつれえわ」
と零すほどに。
宇宙は最後のフロンティアかもしれないが、そこに広がっているのは海じゃなくて無だ。人間の探究に応えてはくれないかもしれない。調べた結果、期待した答えが出ないことが必ずあるだろう。
作中宇宙の返す『無』、という冷たい現実的な回答はノンフィクション。現実の宇宙と全く同じ暗さと息苦しさを感じる。
宇宙に希望はない。希望があるのは人間の文化圏だけなのだと。
4.重箱の隅、深堀
冒頭電波塔すげえ。
軌道エレベーターかと思ったら自立建築構図物という。あれ鉄骨に見えるけど絶対なんかの新素材でしょ。
月が観光地化してるのはまさに近未来。撮影に使われてる大空間に見覚えあるけどどこかな。どっかの駅か。月も火星もコンクリート打ち放し。
あの所属不明車両どこの基地から出てきたのかな。
月面で非合法組織が好き勝手してるのか、大航海時代の海賊みたいに国がバックについてるのか。
枕とブランケットが高い。125ドル?!
宇宙船はえー!!
月火星が1週間で火星海王星間が79日?!
これが反物質エンジンなんだろうな。作中世界の人類はトミー・リー・ジョーンズの研究成果でもって初の恒星間航行に発つに違いない。
エイリアンかと思った?
残念!サルだよ!
それにしてもワトニーといい、ロイといい、宇宙の深遠で一人耐えることができるのは超人でしかないな。
ワトニーはユーモア超人。ロイは自制型超人。
とりあえず今はここまで。
またSF映画見たら感想をまとめたいね。
それでは。じゃあね。