DifyでRAGチャットボットを作成する方法！API連携、ナレッジ機能も徹底解説【基礎 #1】

はじめに

多くの企業では、社内からの問い合わせ対応に多くの時間と労力を費やしています。特に、

• 同じような質問に何度も回答しなければならない

• 担当者によって回答の質にばらつきがある

• 情報が属人化していて、必要な情報がすぐに見つからない

といった課題に悩まされているのではないでしょうか。

これらの課題を解決する手段として、近年注目されているのが RAGチャットボット です。

特に、「Dify」 を利用することで、専門知識がなくても、簡単に高性能なRAGチャットボットを構築することができます。

この記事では、LLMとのAPI連携の方法や、ナレッジ機能を詳細に説明し、Difyを使って、RAGチャットボットを作成する方法を解説します。

※さらに、そのチャットボットは、多くの社員が使い慣れている「Slack」と連携させることも可能です。

※Dify Baseでは、Slackとの連携など、Difyに関する受託開発も承っております。

Difyに関するご相談

Difyとは？

Difyは、AIアプリケーションを簡単に作成できるプラットフォームです。 近年、AI技術の活用が注目されていますが、導入のハードルとなるのが、専門知識の必要性や開発にかかる手間です。

その点、Difyには、それらを解消する特徴があります。

1. Difyで何ができる？

Difyを使うと、専門的な知識がなくても、以下のようなAIアプリケーションを作成できます。

• チャットボット: ユーザーからの質問に自動で回答します。社内FAQや、お客様からの問い合わせ対応に活用できます。

• 業務効率化ツール: 面倒な定型業務を自動化できます。例えば、メールの自動返信や、データの自動収集、入力などが可能です。

• その他: テキストだけでなく、画像や動画、音声などを扱うアプリケーションも作成可能です。

2. Difyの特徴

Difyの最大の特徴は、プログラミングの専門知識がなくても、AIアプリケーションを開発できることです。

• ノーコード/ローコード開発: アプリケーションの開発は、画面上でのドラッグ&ドロップ操作など、簡単な手順で行えます。コードを書く必要は、ほとんどありません。

• 豊富な機能: チャットボット開発に必要な機能はもちろん、業務の自動化や、マルチモーダル対応など、様々な機能が用意されています。

• 主要なLLMを利用可能: OpenAI社のGPT、Anthropic社のClaude、Google社のGeminiなど、世界中で利用されている主要な大規模言語モデル(LLM)を利用できます。

• オープンソース: Difyは、オープンソースで開発されています。誰でも無料で利用でき、その仕組みも公開されています。世界中の開発者がDifyの開発に参加しており、日々、機能が改善・拡充されています。

Github URL:

3. Difyが解決すること

従来、AIアプリケーションの開発には、高度なプログラミングスキルや、AIに関する専門知識が必要でした。 そのため、開発の担い手は、エンジニアなどの限られた人に集中していました。

しかし、Difyの登場により、AI開発はより身近で手軽なものになりました。 Difyを使えば、プログラミングができない人でも、アイデア次第で自由にAIアプリケーションを開発できます。

4. Difyを始めるには？

Difyを始めるには、まずアカウント登録が必要です。Difyのウェブサイトにアクセスし、GoogleアカウントまたはGitHubアカウントなどを使って簡単に登録できます。

Dify.AI · 先進的なAIアプリケーションのためのイノベーションエンジン

Difyの基本的な使い方

Difyのアカウント登録が完了したら、早速Difyを使ってみましょう。ここでは、Difyの基本的な使い方を説明します。

1. Difyのダッシュボード

Difyにログインすると、まず表示されるのが「ダッシュボード」です。ダッシュボードは、Difyのすべての機能にアクセスするための入り口です。

ダッシュボードには、主に以下のようなメニューがあります。

• 探索: すぐに使えるテンプレートアプリケーションが用意されている場所です。

• スタジオ: AIアプリケーションを開発するためのメインの場所です。

• ナレッジ: チャットボットに学習させるためのデータを管理する場所です。

• ツール: AIの機能を拡張するための様々なツールが用意されています。

2. アプリケーションの作成

新しいAIアプリケーションを作成するには、ダッシュボードの「スタジオ」から「アプリを作成する」の「最初から作成」をクリックします。

3. アプリケーションの種類

Difyでは、様々な種類のアプリケーションを作成できます。ここでは、代表的なアプリケーションの種類を紹介します。

• チャットボット: ユーザーと会話形式でやり取りするアプリケーションです。

基本的には、下記の写真のように初心者向けに、シンプルにカスタムプロンプトで指示して作成できます。

• チャットフロー: より高度なチャットボットを開発するためのモードです。

写真のようにノードを組み合わせることで複雑なフローを作成することができます。

• ワークフロー: 一連の処理を自動化するアプリケーションです。

今回は、チャットフローを使用してRAGチャットボットを作成します。

4. チャットボットの設定：名前と説明を入力

チャットボットの名前と説明を入力します。これらの情報は、後から変更することもできます。入力したら、右下の「作成」を押します。

事前準備①：LLMモデルのAPIキー接続

実際にチャットボットを作成していく前に、事前準備として、LLMを利用するために必要なAPIキーの取得と設定について説明します。

1. モデルプロバイダーの選択

まずは、どのモデルプロバイダーを利用するかを決めます。

画面右上のボタンをクリックします。

設定をクリックします。

「モデルプロバイダー」を選択します。

設定したいLLMを選択します。
今回は、無料で使えるGeminiを設定していきましょう。

noteメンバーシップ開設

Dify Baseでは、noteのメンバーシップを開設しました。

1月入会者の方限定で、1480円とさせていただきます。

2月以降は値上げ(2月：1980円)を行い、3月からは2480円としますが、1月中にご入会いただいた方限定で、値上げ後も1480円でご購読いただけます。

記事拡充後もずっとお得にご覧いただけますので、ぜひ1月中にご登録ください。