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Photo by
sirouma
部屋の隅の蜘蛛と生きる
ずっと干したままの服たち、伸び散らかした足の毛、見ないふりの部屋の隅の汚れ。そういうものから目を背けて何年経ったのだろう?気づかせてくれたのは壁を歩く蜘蛛。ふと見ると部屋の隅にきらめく埃が。気になりだすと途端,今まで当たり前に住んでいた部屋のその乱雑さに気づく。
私はマキシマリストだ。一人暮らしには大きすぎる部屋も、全てを収めるためにある。はずなのだが、愛すべき小物たちは基本,所定の場所にいない。ここは文具,ここは雑誌,ここは,,,と場所を決めたのが6年前。今では服の一部がギリ,きちんと決められた棚の中にいる。
ルールに従えないものたちの共通点は,『名前が決まっていない絶妙な存在』であること。例えば,ネイル用品。化粧道具ほどは使わないけれど,文具でもない。スキンケアでもない。フリスク。食品なんだけど,キッチンじゃない。筋トレ用具。そもそも居場所を作ってない。もうどこに仕舞えばいいかわからない。
自分の周りと,床,キッチンは3日に1回くらい掃除をしている。エアコンの掃除も好き。でも,他の場所は目を瞑っている。というか,床を掃除するときは置いてある物を持ち上げて掃除している。物を持ち上げて掃除してくれるルンバがいたら買うんだろうな。
部屋の乱れは心の乱れなどというが,もう我が家は全てが乱れっぱなしである。友人が来れば全てのものたちは寝室に,彼らの目から逃れるため隠蔽が始まる。
こりゃいかん!と深夜に部屋の片付けを始め(えらい!)、スッキリした状態を保てばいいのに、次の週にはまた同じ光景が広がっているのだ。そして朝起きて、床にまた何かが散乱して絶望。あるある。
このnoteは,自分の適当さ加減を愛すことを目標に,心の乱れを整えることで部屋が整うのではと邪な期待をこめてはじめる。