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モンキービジネス

監督:山崎エマ/2018年/アメリカ


あらすじ

誰もが知っている「おさるのジョージ」の生みの親ハンス・レイとマーガレット・レイ夫妻の伝記的映画。絵が大好きなハンスは戦争中でも絵の事を考えるほど。戦争を生き抜いたハンスはマーガレットと結婚。マーガレットはハンスの絵を見て仕事にすべきだと言う。そこからレイ夫妻のモンキービジネスが始まる。無名の2人が如何にして「おさるのジョージ」を世に放ったのかが綴られる。


ビジネスパーソンは妻だった

今も昔もこの世にはとてつもない才能を持ちながらまるで開花させることなく今に至る人々は大勢いるだろう。まさにハンスもその一人だと私は思う。

結局は大衆をどれだけ集められるかが価値に比例し、人目を浴びなければ、ただの上手な絵で終わっていく。ハンスがマーガレットと結婚しなければ「おさるのジョージ」も我々の手元に届くことはなかったかもしれない。

マーガレットは幼い頃から大胆な発想を持っていた。「神様は悪い子に罰を下す」と母親に言われながら、あえて母親の花瓶を割ってみて何も起こらない事を証明するなど様々な固定概念を疑い、わからないことは挑戦するまさにビジネスパーソンのお手本のような人物。

ハンスも奇才っぷりは負けてはいない。戦争中にも関わらず夜な夜な星座を眺めては自分流の星座を作り上げ、星座のデザイン本を考案するなど、常人じゃ考えられない絵に対する執着心。

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そんな変態(天才w)2人がたまたま夫婦になり、総部数7500万部以上という偉業を成し遂げた。

現在ではSNSで無名な一般人が億万長者になる話しは珍しくない。その中にはハンスとマーガレットのように欠けている部分を補うことで爆発的な人気を獲得した人も多いのではないだろうか。

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経歴なんて気にすんな!

ハンスとマーガレットはもちろん最初から有名だった訳ではない。

2人は出稼ぎでパリに暮らしていた。しかしユダヤ人であることがネックとなりナチスの侵攻時にパリを自転車で脱走!最小限の荷物で脱走したがおさるのスケッチをちゃんとカバンに忍ばせるという愛情深さが泣ける。

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なんとかアメリカに拠点を移し、また一から仕事探し。そんな中マーガレットはハンスの絵を持って新聞社などに売り込みにいく。すると少しずつ仕事がもらえるようになり、どんなにタイトなスケジュールであろうと鬼のマーガレットはハンスをサポートしながら仕事をこなしていく。そのシンプルな行動の積み重ねが総部数7500万部という大偉業を成し遂げたのだ。


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こうして「おさるのジョージ」は親元を離れ世界中で活躍している。


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もし成果が伸び悩んでいる方がいたら、この映画を観て欲しい。

もしかしたらあなたは誰かのキーパーソンかもしれない!