仕事と二郎
SmartHRセールスの前田です。
この記事は私が働いている会社でにわかに始まった #同好会_ラーメン二郎 のメンバーによるアドベントカレンダー6日目です。
前回に引き続き、今日食べた目黒店の二郎画像と併せてタイトルのテーマでポエムを綴ります。
ニンニクと二郎
二郎にニンニクが入っているのは、学生時代の私にとっては当たり前のことでした。当時の私のコールは、どの店舗でも決まって「ヤサイニンニクアブラ」。私にとって二郎は体重を増やすためのプロテインだったのでこのコールをしていたのですが、ニンニクを入れること自体は増量とはあまり関係ありません。しかしニンニクは二郎を二郎たらしめる重要なファクターであり、当時の私は“ニンニクのない二郎は二郎ではない”とさえ考えていました。
ニンニクと営業職
ところが社会人になり、環境が変わりました。
新卒で印刷会社に入社し、包装事業部というパッケージを扱う部署の営業職に配属されました。お客様とほぼ毎日対面で接するため、ニンニク臭が憚られるようになったのです。
それでも二郎が我慢できず、平日の仕事帰りに二郎に行ったこともありました。しかしコール直前に翌日の仕事が頭をよぎり、「ニンニクなしで」とコールした帰り道、「二郎はあの頃と変わらないのに、私が変わったために二郎が二郎でなくなった」と割と本気で落ち込んだことを覚えています。
ニンニクのない二郎ならいっそ食わないほうがマシだ。私は次第に二郎を遠ざけるようになりました。社会人1年目の2011年4月から2012年3月にかけて年間で100杯以上のラーメンを食べましたが、二郎系ラーメンはわずか3杯。この数字からも、私がいかに意識的に二郎を避けていたかがご理解いただけるでしょう。
二郎との再会
社会人になってから2年程、二郎と縁遠い生活が続きました。しかし二郎との再会は、思いがけない形で突然やってきました。
私はその当時パッケージの営業だけでなく、お客様のデザインイメージをデザイナーさんに伝えたり、納期や費用の交渉をするディレクターの仕事もしていました。そんな私に舞い込んできた新しい仕事が、「カラムーチョ にんにくマシマシ」のデザインディレクションだったのです。
私は俄然やる気になり、デザイナーさんは私の二郎愛マシマシのデザイン案を作ってくださいました。二郎を模してニンニクを山のように盛ったデザイン案は大人の事情でボツになりましたが、その素案は「にんにくマシマシ」のヒットを受けて発売した次作「にんにくチョモランマ」で日の目を見ます。
仕事と二郎
仕事をきっかけに引き裂かれた私と二郎を引き戻してくれたのは、仕事でした。そして今、こうして大好きな二郎について語るきっかけをくれたのも、やはり仕事 (職場の #同好会_ラーメン二郎 )です。
コロナ禍のリモートワークにより、現在は好きな時に二郎を食べられる生活を送っていますが、営業職の仕事を続ける以上、二郎を我慢しなければいけない時はこれからも訪れるでしょう。しかし私は、仕事が人生に思いがけない感動を与えてくれることを二郎を通して知りました。
ニンニクが二郎に欠かせないように、私の人生において仕事は重要なファクターです。そして仕事も二郎と同様、ブレがある。そんなブレも受け入れながら、これからも生きていきたい。
ハズレ豚を引いた日曜の夜のポエムでした。
長文お付き合いいただきありがとうございました。
目黒小豚ヤサイニンニクアブラ
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