
Sewer Pass ウォレット解析 -2023 Jan
レポート
今月後半、NFT界隈で最もホットだったプロジェクト、それはBAYC・MAYCホルダーにエアドロされたSewer Passではないでしょうか。
Dookey Dashのゲーム自体も単純なゲームながらその世界観は中毒性があり多くの人を虜にしています。第1位の名誉をかけてクジラ同士による札束の殴り合い情報もちらほら。高スコアのPassが売買されたり、プロゲーマーを雇ったり。
今回はそんなDookey Dashのプレイ券として配布されたSewer Passのウォレット解析をしていきます。
※同じプロジェクトのNFTを複数のウォレットで管理する人は基本的に少数という前提で、本レポートは複数ウォレットを鑑みず1ウォレット=1ホルダーのように表現しています。その点はご容赦下さい。
保有数分布

現在OS上で確認できる総数は24,179枚でした。BAYCとMAYCの合計は約3万ですが、それに比べて少ないのが少し気になりますね。で、保有者数が13,313人なので、平均は1.8枚となりました。

保有数分布を割合で見てみたものがこちらです。約3/4が1枚所有で2枚所有まで合わせると全体の約90%に上ります。
上位ウォレット

毎度の上位ウォレットの覗き見です。今回はエアドロなので運営はいませんが、有名どころが並ぶのは容易に想像がつきます。では、早速みていきましょう。
第1位は堂々のj1mmy.ethさんです。あまり驚きはありませんねw。
続いて第2位以降で気になるアカウントをハイライトしていきたいと思います。第2位はJRNY ClubというWeb3メンバーシップクラブです。筆者は知らないコミュニティですが、こういうところが組織として大量保有するのは納得感があります。尚、ほとんどミントでの入手ですが、同じウォレットにBAYCとMAYCは見当たらないので、色々なウォレットに分散して所有しているようです。
第3位。この位置に(Kay,Kay)さんという中華系のクジラがいました(知ってる人は知っている!?)。87枚所有!
第4位、やっと有名どころが出てきました。dingalingさんです。74枚保有。そして同じく同数で第4位にBrandonKangFilmsさん。フォロワーはそれほど多くなく日本人コミュニティではあまり知られてなさそうなクジラさんです。
少し飛んで第9位。CliveAlderman89さんです。この方もあまり知られてないですけど保有内容をみると半端ないですね!
分散化率

Unique Wallet率は55%と配布からあまり時間が経ってない割にはかなり高い数値です。それはBAYC・MAYCの分散化が進んでいるからでしょうか。
またクジラ率も4%と異常な低さですが、これは単に枚数を集めるよりもゲームのスコアが重要であることも起因してそうです。
尚、クジラ率に関する詳細はこちらをご確認下さい。
ウォレット作成時期

このデータを取得した時点(2023年1月29日)での経過月数です。平均を見ると456日と古く、確かに12ヶ月以上のウォレットが60%も占めます。一方で次に大きな層が3か月以内と新しい層も入ってきているのが確認できます。
新規参入

新規参入率ですが、これが最初に購入したNFTという層は限りなく少ないことが分かりました。
定義はこちらをご確認下さい。
ガチホ状況

Dookey DashにはSewer Passとスコアに応じてその先に新しいコレクションがあると言われていますので、多くの人がガチホしている状況でしょう。
ここでのガチホの定義はこちらを参考にしてください。
平均購入価格

正直Top25%の平均購入価格は高いんだろうと予想していたのですが、なんせ数の多いプロジェクトなので平均は押し下げられているのでしょう。5ETHに留まりました。
Top10プロジェクト

このランキングはそのプロジェクトを色濃く表す指標ですが、Sewer Passの場合もYuga Labsのプロジェクトがずらっと並びました。その中でも価格的に求めやすいOtherdeedはTopでした。
またArt Blocksが第2位に来ている事から、これらの層が如何にArtに注目しているかがよく分かります。
メジャープロジェクト保有者比率

約半数の人が有名プロジェクト保有者です。流石ですね。

その実態は当然BAYC・MAYCホルダーが支えている訳ですが、その数は2つ合わせても7500以下でしょう。つまり6000以上のBAYC・MAYCの非ホルダー=BAYCシリーズへの新たな参入者がいるという事ですね。
しかし、他の有名プロジェクトホルダーの保有率は相対的にかなり低く、これは少し意外でした。
メジャープロジェクトホルダー率に関する補足はこちらをご確認下さい。
国内外比率

国内ホルダー比率です。国内ホルダーはたった3%しかいないようです。数でいうと454人なので、そんなもんかもしれません。
算出方法が不明な方はこちらをどうぞ。
プロジェクト比較
割愛します。
比較として過去の他のプロジェクトの数値が気になる方はこちらから是非どうぞ。
まとめ
Sewer Passの分散化率やクジラ率、また平均購入価格やBAYC・MAYCの非ホルダーの数を一通り見ると、Yuga Labsのエコシステムの拡がりを感じます。
それはOthersideと被る部分が多いものの、どちらかというとSewer Passの方がBAYCシリーズの直系なので、そちらも抑えておきたいといった感じでしょうか。事実、フロアは現在2.6ETH前後で推移しています。
Dookey Dashは今から約1週間後の2月7日で終わる見込みです。続報が待たれるところですね。果たしてMD vs MMIは始まるのでしょうか?Roadmapはアップデートされていくものですが、最後に改めて過去のものを貼っておきます。

おまけ、雑感
皆さん、ウミガメ形の超巨大水上都市「Pangeos(パンゲオス)」をご存知ですか?
HUNTER X HUNTERのブラックホエール号からインスパイアされたのか?、最大6万人が収容可能で半永久的に航海するというプロジェクトです。以下に公式リンクを載せますので是非みてみて下さい。
なんでこのプロジェクトを取り上げたのかというと、このプロジェクトは2040年頃の完成のようですが、既に不動産の販売が開始されているのはさることながら、メタバース化されていて色々なNFTが買えるようです。以下のOSのリンクを見ると激安のものからお高めのヴィラまで様々ありますね。
https://opensea.io/collection/pangeos
アクティビティを見ると残念ながら全然二次流通では回転してないようですが、本気で乗船を考えているお金持ちにとっては雰囲気を先に味わうには良いのかもしれません。
そもそも建設費は1兆円を超えるらしいので本当に完成するのか怪しいですが、世の中色々なプロジェクトがあるんですね~。
勝手にリンク
毎週の振り返りはharuxxさんとmiinさんの週間NFTニュースで!
最後に少し宣伝
先月から読み切りに加えて500円の月額固定の読み放題のプランを開始してます。1本300円で月6本~8本ほどをめざしているので、それなりにお得なプランになるのではと思います。興味のある方はこちらからご加入下さい。色々なプロジェクトのウォレット情報から特徴や傾向をみておくと別の角度からのNFTの見る目を養えるかも知れません。
また実はこのようなウォレット解析はミント前に集めたWLでも出来ますし、ミント後のKPI確認としても個別に提供できます。興味ある方がいましたら当方のTwitterアカウント@diego_0xまで是非ご連絡下さい。