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Wash Tradingとマーケットシェア

今年はNFTのマーケットプレイスが次々と誕生しました。OSから取引ボリュームとユーザーを奪うための施策としてインセンティブが与えられ、それがWash Tradingを呼び込んだのは直近のBlurでも記憶に新しいところです。

Wash Trading自体は多くの人が理解しているかと思いますが、不明な方用に以下にWikiを貼っておきます。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%AE%E8%A3%85%E5%A3%B2%E8%B2%B7

さて、マーケットプレイスが増えるにつれてそのシェアが気になるところですが、よく目にするWash Tradingも含めたシェアを見たところで本当の実力がよく分からないというのと、それぞれのマーケットプレイスでどれほどのWash Tradingが行われているのかも気になっていました。

そんな中、上記の部分がよくまとまっているDune Analyticsのデータを見つけたので、こちらで紹介したいなと思います(それ以外も網羅的ですが、今回はWash Tradingにフォーカスします)。@jhackworthという方です。イーサチェーンのみの情報ですが、NFTを語る上で現状は十分かと思います。

全体のWash Trading比率

期間は過去90日のようなので、大体11月前半頃からのデータです。この方のロジックでみると全体の1/4がWash Tradingのようです。ロジックが気になる方は、是非クエリ確認して下さい。

マケプレ毎の比率

ここしばらくはBlurが騒がれていたので非常に高いのかと思ってましたが、Wash Trading比率は意外と低く11.3%しかないようです。

一方でlooksrareは95%、x2y2は72%と異常な高さを叩き出しています。Wash Tradingの温床となってますね。対象的にOSはなんと0.4%という素晴らしい数字でした。

上記を取引ボリュームでみたもの

取引ボリュームまで入れると真の実力が徐々に見えてきますね。

Wash Tradingを除いた取引ボリュームシェア

Dashboradになかったのでささっと作ってみました。これを見ると実力では依然OSがダントツで一位。続いてBlurで三位にx2y2となりました。looksrareは見る影もないですね。Royality問題も含めて今後の展開が目を離せません。

おまけ

@jhackworthさんのDashboradは非常に包括的で面白いです。これによると今までNFTを購入したことのあるアドレスは全部で1,975,400と約200万。うちOSを使ったことのないアドレスはまだたった7万のようです。

また、以下のようにTop250のアカウントによる取引が全体のどれほどを占めているか(%が低いほど一般的にはよいはず)など、各マケプレの特徴の一端もみることが出来ます。色々と見てみてください。

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普段、NFTの色々なプロジェクトのウォレット解析をしています。有償ですが、興味がある人はこちらから覗いてみて下さい。

また読み切りに加えて500円の月額固定の読み放題のプランもあります。1本300円の解析を月6本~8本ほどをめざして提供しているので、それなりにお得なプランになるのではと思います。興味のある方はこちらからご加入下さい。








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