見出し画像

「ノマドランド」観てクロエ・ジャオの次回作がめちゃくちゃ気になった!

先日、この映画を観てきました。

「ノマドランド」

画像1

あらすじなどは以下のリンクをご覧ください。

前作「ライダー」の評判もとても高かったアジア系女性映画監督、クロエ・ジャオの最新作で、ゴールデングローブ賞をはじめ各映画賞を獲得、アカデミー賞作品賞や監督賞、主演女優賞など各賞にノミネートもされていてかなりの話題作。

なのにどうやらパンフレットの販売がないらしく、ネットで話題になってました。

画像2

夫が勤めていた企業が倒産し住居どころか住みなれた街ごと失い、夫も亡くなった60を過ぎた女性が車上生活をしながら日々を生きていくという話。

この映画が凄いのは、こういう映画って何か大きな出来事がないとつまらなくなりそうなのに、ドラマチックな出来事はほぼないんです。なのに目が離せない。

特に凄く大きなドラマ展開があるわけじゃないんですが、ノマド(放浪)生活や人々を眺めるだけで何かを感じるような作りの映画でした。

画像3

主人公ファーンを演じるフランシスが上手いし、きっと凄いだろうとは予想できたし予想以上に圧倒されたけど、観ていて凄く不思議な感覚でした。

画像4

画像5

前作「ライダー」でも特徴的でしたが、アメリカならではな広大な荒地や自然をざっと撫でるように切り取るクロエ監督の感覚や、出てくる人達への身近さがとても心に残ります。ベタついた心理描写はないのに、どこか懐深く、懐かしさが溢れる。私ファーンが言葉もなく自然と触れるシーンで涙が出ました。

画像8

個人的にはデヴィッド・ストラザーンが出てたのが嬉しかったです。好きな俳優なのです。

画像6

画像7

「ライダー」でも驚いた役者(というより実在のその人そのまま)への演出はフランシスやデヴィッドのようなベテラン役者との映画でも活かしてるな、と感じました。「ライダー」の時のようなプロの役者を使わない映画の方が良かったという感想も見かけました。確かにその方向もありですが、私はこういう上手い役者を使っての演出はこれで凄くよいな、と。

画像9

何より「名匠」というとつい緻密な話運びや絵面を連想しがちな中で、こんな余白があるような作風で人を惹きつけるクロエ・ジャオの才能が凄いと分かりました。撮影監督のジョシュア・ジェームズ・リチャーズの手腕も注目されてますが、この映画が女性を深く描く映画なのが嬉しかったです。

そんなクロエ・ジャオの次回作はなんとマーベル作品!!!

画像10

「ライダー」「ノマドランド」と観てきましたが、ジャオ監督が撮るマーベル作品の想像が全然つきません!!

私の頭固いのかな?(笑)

もはや「マーベルとは何か」みたいな作品になるのでしょうか。

「バッドマン ビギンズ」でそれまでのアメコミ映画に革命をもたらしたノーランを起用したDCも凄かったけど、ジャオ監督の作風が貫かれる作品となるなら、マーベルは本当に凄いと思います。

この「ノマドランド」観てさらに楽しみになりました!オスカーの結果も楽しみです♪












いいなと思ったら応援しよう!