BLMとAAPI どっちもどうなの?
ちょうど一年ほど前に警官によって黒人男性が死亡する事件が起きました。それから全世界でBLM(Black Lives Matter)という反差別運動が広がりました。
正直に言って、僕はちょっとこの運動に対して引いていました。
黒人の命も大切だというのが主張なのですが、そこがしっくりこなかったからです。
その運動の途中で大規模な暴動になってしまった事もさらに僕はこの運動に眉をひそめることになってしまったのですけど。
コロナで世界中が苦しんでいる中、今度はアジア人に対しての様々な嫌がらせや犯罪が毎日のようにニュースになっています。
そしてこの状況に対してStop AAPI (Asian American Pacific Islander) Hateという運動が起こっています。
この運動に対しても、僕はBLMと同じような感覚を持って見ています。
僕自身が今住んでいるアメリカで被差別の対象になる可能性があるのにも関わらずこの運動にはどこかで違和感を感じているのです。
BLMもAAPIも何だかしっくりこないんです。
ずっと考えてその理由が見えてきました。
それは、BLMもAAPIも自らが特定の人種に対しての差別を訴えている時点でそれが差別なのではないかと考えたからです。
この人種は差別するなという。では他の人種は差別してもいいのか?
抗議を主張していない人種では差別がないのか?
そのあたりがどうもしっくりこないんです。
BLACKとかASIANと言っていることが自ら差別しているのではないのか?
と思うんです。
あらゆる人種差別を根絶しよう!という主張ならわかるんですよ。
僕自身も差別されたと感じたことは何度もあるし。
たぶんこれからも差別されて嫌な思いをすることもあるんだろうけど。
アメリカみたいな移民で形成された多様性の国でもいまだにこれほど問題になる。
人種差別のない国ってどこかにあるんだろうか。
人類が努力してそんな国をつくることができるのだろうか。
うーん。
寝よ。