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週休3日制を利用すべきか?

世の中、週休3日制の取組が進んでいるようです。

地方自治体でも取り入れている所もあるようで、私の自治体でも試験的な導入が検討されているようです。
広がるか、「週休3日制」=一部自治体が試行・導入:iJAMPポータル (jiji.com)

いくつかの記事を見てみると、週休3日制には2パターンあるようです。
①週1日休日が増えて給料も変わらないが、他の平日の勤務時間が増えるため総労働時間は変わらないパターン
②週1日休日が増えて総労働時間も1日分減るが、給料も下がるパターン
広がるか週休3日 地方公務員 フレックスタイム制を進化させ実現 勤務時間も1日2〜12時間と柔軟に【広がるか週休3日(上)】 (msn.com)

地方公務員における週休3日制は①を想定されているようです。
一般的な勤務時間である8:30~17:15だとすると、勤務時間が大体2時間伸びるため、休日以外は8:30~19:45となることになります。

フレックスタイム制と組み合わせれば、さらに幅が増えそうですし、各人それぞれの事情があると思いますので、選択的な週休3日制は大いに歓迎したいです。

とはいっても、私自身は週休3日制を自ら使おうとは思いません。

1 週休3日制のメリット

もともとは働き方改革や新型コロナの影響もあり、新たな生活習慣や多様な働き方が求められ、勤務日数を減らそうという動きが高まってきたことから、日本でも週休3日制を取り入れようとする動きが進んできたと理解しています。
参考:週休3日制、知っておきたい10のこと:日経ビジネス電子版 (nikkei.com)

週休3日制のメリットは、当たり前ですが、自由に時間を使える休日が1日増えます。そのため、新たにできた休日で、自分のやりたいことややるべきことを行うことができます。

例えば、副業も選択肢に入るでしょう。土日だけではできない、本業以外の仕事をする日が3日もあれば、新たな稼ぐ柱となるかもしれません。

公務員であれば副業は難しいですが、自己研鑽として、今までは出られなかった平日のセミナーにも参加できるため、自分の能力の幅が広がる可能性があります。

また、育児している人にとっても、週休3日制は嬉しい選択肢だと思います。夫婦そろって週休3日制を取得すれば、家のことをする時間が増えますし、家族旅行なども行きやすくなります。

介護をする人にとっても、役所等での手続きがやりやすくなりますし、仕事をする日が減ることで、家族とともにいる時間を増やしたり、自分のリフレッシュする時間に充てることもできます。

自分のやりたいことをやるために、または、育児や介護のために、今までであれば離職をするしかなかった人も、選択的な週休3日制によって、仕事を続けられる可能性が増えるのではないでしょうか。

また、理由がある人だけでなく、単純に休日が一日増えるとテンションが上がりそうな気もします。水曜に休みを増やせば、常に「長くても2日行けば休み」な状態ですし、仕事へのモチベーションが高いまま一週間を過ごせそうな気がします。

2 週休3日制のデメリット

1日出勤しなくなることで、周りの負担が増えることは避けられないかと思います。公務員は、どうしても出勤しなければできない業務が存在し、窓口対応や電話対応が筆頭です。

周りが皆、週休3日制ならば「お互い様」の精神でよいのですが、色々な都合で制度を利用できない人もいるでしょうし、休んだ人の分は、周りの人が窓口対応や電話対応を行わなければいけません。

総労働時間は変わらないと言いつつも、延びた分の時間は通常業務時間外になるでしょうし、対応の頻度も減るでしょう。通常の週休2日制の人と比べて負担が少なくなります。

また、会議や打合せを入れるときも配慮してもらうことになります。その人だけ、新たに休日が増えるのであれば、全体としての候補日が週に一日減ることになり、他の参加者は気を配らなければいけません。

たた、そのため週休3日制はやるべきではないと言うつもりはさらさらなく、むしろ人手不足の今、多様な働き方が求められているのだから取り入れるべきだとは思いますが、職場で制度を利用する人が多くない場合は、多少なりとも周りの人への配慮が必要となるのかと思います。

また、当人にとっての私生活にも影響があるかと思います。一日、休日が増える分、他の日の勤務時間は増えます。延ばす時間を朝にするにしろ、夜にするにしろ、その間、家族と会える時間は減ることになります。

週休3日制の場合、終業時間が19時15分になるでしょうから、1時間強の通勤時間の場合、帰宅時間は21時ごろになります。小さいお子さんがいる家庭であれば、もう寝てしまっているでしょう。

また、保育園のお迎えの時間に合わせることも困難になるでしょうし、友人との飲み会の時間も合わせづらくなります。1日休日を増やしたことによって、残る4日への影響はなかなか大きいように思います。

3 管理職こそ週休3日制を

私は今のところ、週休3日制を選ぶことはないでしょう。平日の4日間、出社してから帰宅まで子どもの起きている顔を見られなくなるのは本意ではないからです。

今であれば、定時上がりであれば17時15分に退庁して、19時には帰宅することができます。さすがに一緒に夕飯をと言うのは無理ですが、まだ元気な姿で、学校等で今日あったことを聞くことができ、自分にとって必要な時間です。

1日休日が増えると言えども、残りの4日間は21時帰りとなり、子どもたちは就寝しています。一週間のうち半分以上、満足に話もできないのでは、私にとって働く意味が薄れてしまいます。

また、妻の負担も大きくなるでしょう。一人で3人の子どもに対応する時間が2時間増えることになります。今でも、帰宅したときには疲弊しているのに、平日+2時間となったら倒れてしまいます。

その意味で、今の私は利用しませんが、この制度は管理職には向いているのではないかと思いました。

週休3日制のデメリットである、その人でなくてもいいけど誰かがやらなければいけない仕事(窓口や電話対応など)は、管理職であれば、ほぼやる必要がなくなります。

家族との時間について、子どもも大きくなっているはずですし、活動時間が少なくとも今より2時間は後ろにずれているはずです。その代わりに、管理職の人が頭を悩ませがちな、介護との両立も、週休3日制にすることで立ち回りやすくなるかもしれません。

また、管理職の場合、残業代はほぼつかないにもかかわらず、非常に多忙です。私の上司も残業代をもらえないにもかかわらず、定時に帰る姿を見たことがありません。

一日休みにする代わりに、他の曜日は長めに働くことになる公務員の週休3日制の特徴をうまく生かせるのではないでしょうか。どっちにしても残業することになるならば、その分、平日一日休むようにしてしまいます。

あらかじめ周りに伝えておき、議会や記者発表等で週休日をずらさざるを得なくなったのであれば他の日に振り替えればよいでしょう。どこかの自治体で管理職級の人に週休3日制を推奨してもらえないでしょうか。

自分が万が一管理職になったのであれば、今は使うことのない週休3日制を利用してみよう、そのように思っています。

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