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公務員職場の愚痴・陰口について
公務員の職場は、似たような気質の人が多いからでしょうか、雰囲気のいいところが多いです。私も何度か異動していますが、最初は皆、基本的に穏やかという印象です。
しかし、人間なので職場に合わない人もいます。仕事のペースなのか呼吸なのか、そもそも性格的にそりが合わないのか、理由は様々ですが、AさんとBさんは合わないということは傍から見ても分かります。
もちろん、自分にも合わない人がいて、外から見たら分かっているかもしれません。ただ、それも含めて仕事の一部なので、荒波を立てることなく仕事をこなしていく必要があります。
公務員職場における人間関係の維持について考えていこうと思います。
1 陰口は御法度
個人的に心掛けていることとして、同僚や上司の悪口や愚痴は言わないようにしています。どんなに苦手な人であってもです。
格好良く言えば、生産性がないからなのですが、愚痴や悪口を同僚にこぼしても、良いことはありません。言われた方も気が重いでしょうし、言われた人が拡散しないとも限りません。
そして巡り巡って当人に伝わってしまったら、信頼は確実に失われてしまいます。非常にリスクの高い行為です。
そうは言えども、聖人君子ではないので、鬱憤がたまって誰かに話をしたくなることはあります。
そうしたとき、私はこぼす相手を家族に限定しており、職場の愚痴や合わない上司や同僚へのモヤモヤがたまったら、仕事を早めに片付けて家に帰って妻に話します。
妻は聞いて、相槌を打ってくれるのですが、これが大変ありがたいことです。絶対に外には漏らさないと確信できる相手に、ワーッと話すのは、王様の耳はロバの耳と叫ぶようで、大変に気持ちが楽になります。
妻は妻で、子どもの幼稚園のことや小学校のことでストレスもあるので、掃き出したいときもあります。そうしたときは、子どもたちが寝て私は夕飯を食べながら妻の話を食べながら聞きます。
深刻さを共有というと大げさですが、背負っているものをそれぞれ軽くする行為です。お互いさまと受け止めています。
仕事上のことを家族に話すので、同僚にこぼしてきたときの「ああ…あんなこと言わなければよかった」という罪悪感もありません。そしてきっと妻も私もお互いに言われたことは忘れてしまうことも多いと思います。
職場では言わないようにしていますが、人間なので、どうしてもストレスは溜まってしまうので、どこか、ちょっとした愚痴を吐き出せる場所を持っておくことは重要です。
2 職場で愚痴をこぼされた時
もうアラフォーなので、たまに、若手職員から相談というより職場の不満をぶつけられることがあります。
・○○さんは私にだけ当たりが強いけどどう思うか。
・上司は何でも引き受けて、こちらの苦労を分かってくれない。
・終業間近なのに1時間も拘束された、ひどいと思わないか。
などなど
私自身が中堅に位置するので、ぽつぽつと個人名を上げて相談を持ち掛けられたり、愚痴をこぼしにくる人もいます。それ自体は信頼されているのだなとありがたく受け止めているのですが、おそらく期待した返答は返していないのだろうなと思います。
大体の返答は、「それは大変だったね。」と、その人がされた行為に対しては共感・同情しても、相手の評価に対して乗ることはほとんどありません。
相手の個人名を上げられた場合、積極的にかばおうとまでは思わないのですが、「あまり接点ないから」「私は鈍感だから気づかないのかも」「よく知らないから」と言及を避けるようにしています。
「この人も○○さんのことをよく思っていないのだ」と転換されるのも本意ではないですし、自分の言ったことが周りにその後どう伝わるのかもわかりません。ちょっとした一言が騒動にもなるからこそ、愚痴に対しては慎重に対応するようにしています。
間接的にでも愚痴に加担して、何もなかったとしてもあまりよかったことがなかったので、言った相手からすると少し肩すかしを食らったような対応を取っています。
すこしオカルトチックですが、自分が発した言葉はどこかで戻ってくるものだと思います。「人を呪わば穴二つ」「天に向かって唾を吐く」ではないですが、言った自分も同じように言われるのだろうなと、私はどこかで信じています。
そのため、誰かを否定的に捉えた言葉に対しては慎重に対応しますし、その人のいないところで放たれた悪意のある言葉に対しては共感・同意しないようにしています。
公務員の職場は良くも悪くも狭い世界のなので、初対面でも一人か二人を介せば知り合いにたどり着きます。そのため、うわさ話や陰口が広まるスピードは思った以上に速いことがあります。
さらに、中途退職する人は少ないことから、一度異動した職場でも、2カ所を経て、再開した職員がいたということは往々にしてあります。そうしたときに、愚痴や陰口をこぼした相手がいたとしたら目も当てられません。
人の口に戸は立てられない以上、自分の愚痴が職場で広まるのを避けるためには、根源を断つしかありません、つまりは極力職場で愚痴を言わないし、同意もしない。
これから年末に差し掛かってきます。飲み会も増えて、お酒が入ると気持ちも大きくなりがちです。私も今週から数件、忘年会の予定が入っていますので、余計なことを口走らないよう自分への戒めとしてnoteに記しておくこととしました。