公務員家を買う⑰(中間検査とあいさつ回り)
着工されてから2カ月が経過し、上手くいけば、引き渡しまで、あと2カ月です。幸い、今年は大きな台風もなかったことから、工事も順調に進み、中間検査までこぎつけることができました。
1 中間検査とは
建築確認申請を行った建物の工事の途中で行われる検査です。屋根工事・木工事が本格化したところなど、特定の工程に入ったところで役所の担当者が、現場で確認を行います。
私の同僚も、建築物の中間検査を行っていたのですが、一般的な木造の建物は中間検査が省略されるとが多く、私たちの家にも役所の担当者がチェックする機会はなかったようでした。
その代わり、建築主が、現時点の工事の状況をチェックする機会を設けていただき、工事を行っている傍らで進捗状況を見る機会を得ました。
2 現場のチェック
建築主が、現場に行って工事をチェックするのは大切なことです。現場に行かないと発見ができないことは多くあり、不明点をそのままにしたことで生じたトラブルは、結局自分に跳ね返ってきます。
今までも、地縄張りの時、近所へのあいさつ回りの時、子どもの幼稚園の説明会時になど、度々、現場を訪れて、外から状況を眺めてみたり、近くにいた職人さんに話をする機会はあったのですが、木工事が本格化して、中に入って現場を確認するのは初めてでした。
当日は、現場監督者に立ち会っていただき、棟梁とともに、現時点の各部屋の状況や柱や梁の大きさや材質、耐震の構造、防腐・防蟻処理の状況まで、かなり細かく説明を受けました。
やはり、家族総出で訪れましたが、工事の途中であるため、2階に行けば柵もなく、配管のために穴が空いていたりと、子ども連れにはなかなか冷や冷やすることが多くありました。
正直なところ、夫婦二人で説明をしっかり聞けたとは言いづらく、どちらかが子どもを見て、どちらかが話を聞くといった状況で、もう少し、ゆっくりと現場を見たかったなという結果でした。(監督や棟梁に問題があったわけではありません)
そのためには、現場をチェックする頻度を増やすことが重要だと思います。屋根の工事が完了した、コンセントや給水栓の状況の確認など、節目節目ごとに、現場を訪れて、確認することが望ましいでしょう。
中々仕事や子育てで、上手く時間を作ることができないのですが、あわよくば年末年始に、もう一度現場を訪れて、進捗状況を確認したいなと思っているところです。
3 あいさつ回り
中間検査のタイミングを利用して、ご近所へのあいさつ回りも実行しました。あいさつ回りを行ったのは、これで3回目です。
最初は、解体作業を行うと決めたときです。重機も入って作業を行うため、音やほこり、駐車など、いかに気を付けても、近隣には迷惑をかけてしまいます。そのため、工事の前に、ご迷惑をおかけする旨を伝えに、隣近所と前後ろの住民の方にご挨拶へ訪れました。
次の訪問は、それから3カ月後の着工前です。着工をする際は、工事の現場監督者や棟梁も近隣住民にあいさつに回るため、その前に建築主として、ごあいさつに訪れて、いよいよ着工をする旨を伝えました。
そして、今回の中間検査、これから木工事が本格化したり、配管等の工事も始まることから、これもまた、近隣の人にとっては気になるときかと思い、何かトラブル等がないか聞くことも含めて、あいさつに回りました。
統計を取っている人もいないと思うので、戸建てを建築する際に、どれくらいの頻度であいさつに訪れるべきかは正直分かりません。ただ、大掛かりな工事がスタートする際は、何かしらの懸念や気になることが出てくることから、御用聞きの意味で、菓子折りをもって訪れるのは良いことだと思います。
現に、着工前に、ご挨拶に伺った時には、夏に雨が続いたこともあって、堤から水が漏れて、土砂が道路に流れ込む事態が発生しました。近所の人が見栄えが悪いからと、水を撒いてくださったようなのですが、聞きにいかなければ、知らないままだったかもしれません。
何かしらトラブルがあって、飲み込んでくれたとしたら、相手方にフラストレーションだけが募り、関係が良くなることはないでしょう。しかし挨拶の際に、「こんなことがあったんだよ。」と言っていただければ、謝罪や感謝を述べて、関係を転換することができます。
ご近所は、引っ越してから、細く長い関係を築いていく間柄です。トラブルでも懸念でも、伝える場所を作って後々の関係悪化を防ぐという面でも、頻繁に訪れてあいさつ回りをするのは意義のあることだと思います。
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