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【金銀VC】いやなおとゴルバットの個体値厳選に関する記録【自由研究】【ある意味攻略記事?】

ことの発端

 TwitterことXのTL上で、「野生厳選でなければ覚えていない・使用できない技」について会話している金銀勢が目に留まる。それをみて私が起こした反応が、「ほー、んじゃいっちょやってみっか」というものであった。なぜそうなるのか。
 結果として本当にやり抜くに至り、経過について書き殴りたくなったので筆を取った次第である。

 近日、私は金銀の厳選育成において苦行と名高い、いわゆる「攻撃にできるだけ努力値を稼がない育成」に手を出しており、ここのところ就寝前には死んだ魚の目をしながらトレーナーハウスでラッキーをデストロイしていた。
 作業の間、空いている左手。片手間にはサブの孵化厳選用3DSを稼働して通常の孵化厳選(コガネラジオ塔の自動昇降)を並行して理想個体もポツポツ入手出来ていたが、なんというか物足りない。
 そんな最中、いい気分転換の片手間として身が入ったのが、下記に記す実は単純な厳選作業である。

 2024年、ゴールデンウィークの自由研究。お読みくださった方がいたならば、何卒ご指摘ご鞭撻等いただけたならば、幸いである。



ズバット族のいやなおと


 現行世代まで一貫してズバットの時点では習得することができず、ゴルバットとクロバットの初期技としてのみ習得できる。
※第8世代ではわざマシンが存在するがやはりズバットは習得不可

 わざマシンまたは技思い出しシステムに依らなければ習得することはできず、VC対戦で使うならば野生で習得済み個体の厳選が必要となる。

いやなおとという技


・PP:40
・命中率:85
・効果:相手のぼうぎょを2段階ダウンする

 直近世代において、あらゆるポケモンにおいて積極的に採用される様子は早々見受けられない。が、ぼうぎょ2段階デバフは放った効果としては決して小さくないと思う。交替で解除されるからバフを積む方が強いっていう論に向かうのもわかるが、交替を選択させて行動機会を確保する、所謂流すというのも言わずもがなまたひとつのアドなので。

 第二世代においては技の種類の絶対数が少なく、ポケモンが高耐久で攻撃技の威力が低ければ汎用火力持ち物も存在しないため、全抜き積みアタッカー的な運用はごく一部を除いて目にすることは少ない。
 そんな背景もあって自身の攻撃バフと並んで相手の耐久デバフというのもまた選択肢を為すのではないか、というのが金銀対戦歴がまだ浅いなりに自分自身の持ち得る対戦環境に対する認識である。

 命中率が不安定なぶんのリターンは決して持っていないわけではないと評価でき、実際にGSCの対戦においてはバンギラスやオーダイルが活用することもある。


入手方法


 ここから本題。そんないやなおとゴルバットとの出会い方は下述の通り。ちなみに嫌な音って何の音なんだろう。バッサバサ忍び寄る羽音か。はたまた咀嚼音か

第一世代の場合


  • 最大入手可能レベルは31。つばさでうつをレベル32で覚えることで上書きされる

  • 嫌な音を習得している個体が手に入る野生出現場所はふたごじま(レベル30ほか)のみ。しかし、ふたごじまの野生出現テーブルを調査した結果、スプレーで出現率を絞るのは現実的ではない → 第一世代での厳選は非推奨と判断した。

つばさでうつを習得するとアウト(個体例は省略)
横の伝説の冷凍チキンを尻目に、ゴルバットとのエンカウント率を試験体感中。
マスターボールが飛んでいくべきは本来こいつの方である


第二世代の場合


  • 最大入手可能レベルは18。あやしいひかりをレベル19で覚えることで上書きされる

  • 嫌な音習得個体を入手できるのは夜のイワヤマトンネルやスリバチやまなどもあるが、アクセスとスプレーによる抽出を加味すると、夜の42番道路(レベル16)一択である。
    ※上述スポットは、いずれもクリスタルバージョン限定


まさかこんな路肩で三犬以外にマスターボール投げる日が来るなんて思いもしなかったよ
あやしいひかりを習得しているとアウト


準備するもの

① レベル16かつすばやさ実数値34のポケモン

 ジムバッジの効果により1.125倍の補正がかかり、バトルにおけるすばやさ実数値は38。レベル16のゴルバットがすばやさ個体値Fの場合と同速である。

 同速である都合1/2の確率でこちらが先制してしまうため見逃す可能性がある上に38では個体値はEも紛れ込む。が、確定抜かれ調整の実数値37ではすばやさ判定が不可能(実数値37では個体値10までと同速もとい先制される可能性がある。レベルが低いため個体値による能力差が顕在化していない)なためやむを得ない。

 先頭要員は、厳選場所の42番道路で同レベルのゴルバットを1匹確保するのがおそらく1番手っ取り早い。実数値34は個体値が低い方に該当するが、1/4くらいの確率で手に入るはず。33の最低値もあり得るので、野生ポケモンを倒して努力レベルを調整しよう。

ゴルバットの写真撮りすぎて何やらわからんが、すばやさ34だ。


② ゴールドスプレー 適量


 筆者は15個準備したが、使い切ることはなかった。それまでには目当ての抜かれ個体に出会える。

③ マスターボール 1個

 せっかくシナリオ1周回分費やすのでそれなりの成果個体を確保したい。

④ ふしぎなアメ 4個

 レベル20まで上げればステータスで個体値は全て判定できるようになる。また、レベル19で覚えるあやしいひかりは採用率が高いと思われるので必ず覚えさせておきたい。
何、覚えさせ損なった?いばるで代用しとけ。な、何!?嫌な音をあろうことか忘れさせてしまった!?馬鹿め、もう一回遊べるドン!

【追記】第一世代においてはゴルバットがあやしいひかりを覚えるのはレベル21のため、タイムカプセルで3年前に送り飛ばせばギリギリながらもリカバリは利かないこともない。

実践手順

① レベル16のゴルバットを先頭にしてゴールドスプレー使用

 夜の42番道路にはゴルバットしか出現しなくなる。

② エンカウントし、♀だったら逃げる

 ♀はこうげき個体値が低い。せっかく嫌な音を粘るなら物理攻撃を搭載することを前提として高こうげき個体値を狙おう。

③ ♂だったら何でもいいのでわざ選択 → 先手を取られたらマスターボールで捕獲、こちらが先制したら逃げる

 先手を取ってくる個体はすばやさE以上確定である。尚、けむりだまを持たせて逃走を盤石にする必要性も頭をよぎったが、必要ないと結論付けて問題なさそうだった。

④ 理想個体(ふしぎなアメでレベル20まで上げて確認)が出るまでスプレーを吸引しつつエンカを繰り返す

 スプレーがなくなる、敵に繰り出されたかみつくのダメージが蓄積して先頭のゴルバットがひんしになる、のどちらかに至ったらリセット。

すばやさの妥協点


 まず同速帯を見ると、130族にはプテラとサンダースが存在する。プテラは環境ではわりかしマイナーでサンダースは50採用も多いが、いずれも相性面で大幅不利を背負っている。
 運ゲーの下準備のために、混乱・身代わりの仕込みという同速じゃんけん運ゲーに2回勝たねばならない。不利を捲り得るのがあやみがでもあるが、さすがにこの2体に喧嘩を売るのは無謀といえよう。逆に言えばこいつらを役割対象から外せば、下の120族(これまたフーディンという天敵がいるが)まで妥協ラインは下がる。

 とはいえ同レベルだけ気にしてればいいなら妥協は大いにやりようがあるのだが、レベル155ルールである以上、一部は相手エースとのレベル差も意識しなければならない。
 とりあえず身代わりを展開する以上、クロバットのレベルが50(最速実数値181)でも、向こうも身代わり展開や破壊の遺伝子を持ち出してくる55ケンタロス(最速実数値177)くらいは少なくとも抜けていた方が良いのではなかろうか。
 そうなると少しは妥協する余裕が生まれる。が、何やかんや最速が安定な気がする。負け確と同速運ゲーに持ち込めるのとでは大きく差があるし。

 何レベルで運用するかによるが、130族が展開するストコンというのがミソと思われ、低レベルでも多くの50の取り巻き達に運ゲーを放てる(50では55エース相手には、スターミーやライコウ、フーディンらには追いつけない)ため、クロバットという種族自体の運用におけるレベルコストは軽いとも言えるか。

 一方でわざわざ嫌な音を持たせる以上、捨て身タックルや一致めざめるパワーを同時に持たせて55エースに仕立て、決定力を確保するのも大いに魅力的ではなかろうか。バトルそのものと同じかそれ以上に厳選のプロセスも好む暇人志向の私としては腕が鳴るところ。
 計算上はレベル55で嫌な音を一回入れれば食べ残し持ちの55カビゴンすら捨て身タックル確3であり、自傷運も加味すれば十分撃破を狙える。

レベル20における個体値F実数値

以下の通りである。

・HP: 66
・こうげき: 43
・ぼうぎょ: 39
・とくこう: 37
・とくぼう: 41
・すばやさ: 47

成果物

 ひとまず、下記の個体の捕獲に成功した。


そういやキクコの赤緑のゴルバットってあやしいひかりとちょうおんぱ両方使ってきたよね


 個体値は13-15-13-15-8。

 まあキープしとくかとはいったところだが、エース運用するには少々気が引ける。55レベルの場合、HPの個体値がFとDとでは16n(208)のラインを跨ぐので食べ残しの回復量が1減ってしまうためここは気がかり。再厳選して拘りたい。

 とはいえせっかく手に入れたし、エース以外で育成してこの先対戦会とかで気まぐれに投入は全然アリだと思っている。
50だとHP個体値F時の実数値が191で16nにちょうど届かなくてそれはそれでモヤるので、そういう意味でも50で登用されるべくして出会った個体か


結びに所感


 いざ蓋を開けてみた感覚としては、準伝説の固定シンボル厳選より楽である。
 たまたまスプレーで野生個体を抽出できるスポットがあったのが何より大きいが、固定シンボルは一回戦闘開始してダメ個体ならリセットのところを野生ポケモンは逃げるだけでいいため試行回数を稼ぐのが極めてやりやすい。ゴールドスプレー1個の効果中に10エンカは下らない。
 今回キープ個体に出会うのに要した時間はおそらく5時間もかかっていない。普通の準伝厳選と、特段難度は大差ないですな。性格とか特性とかないし

 クロバットはポケモン対戦というコンテンツに足を踏み入れた時に初めて育成したPTにも顔を並べていた思い入れあるポケモンだ。

 最新世代の対戦で用いられるような、いかりのまえば・おいかぜ・ちょうはつ・さいみんじゅつ・とんぼがえり・ブレイブバード…そんなものは第二世代では与えられていない。

 だが、GSCにはGSCの戦い方があるはずだ。機を見て追究していきたい。

 ライバルのゴルバットが最終戦でやっと進化した時のあの感慨深さ。なつき進化の代表格。クロバットに光あれ。

 ここまでお読みいただいた方へは多謝をm(_ _)m

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