夏の終わりに。
夏は頭がわるくなる。
空が高くて閉じ込められてしまいそう。
潮騒は絶え間なく囁いて、
夜の帳は浅い。
上昇する気温と体温で、呼吸もなんだか浅くて、深く考えることが億劫になったかと思えば、深夜とんでもない深淵に落っこちてしまったりする。
海の色みたいな綺麗な痣をいくつも持っている。
忘れてもいないし、覚えてもいないよ。
今夏は毎日が新しい音楽であふれていました。
好きだと思える音楽が増えた夏でした。
心を大きく傷つけるような出来事は無かったし、
小さな傷ならもうどうだっていいと思った。
自分を守ってばかりいては、どこにも行けやしない。
夏が始まる前にあれこれToDoリストを用意していたけど、半分もこなさなかったな。
夏の本を沢山読むとか
沢山映画をみるとか、お話を何本か書き終えるとか。
髪を切るとか。仕事を変えるとか。
でもまぁいっか。
大事なことはきっと、ちゃんと出来たきがする。
今日はお散歩がてら渋谷や六本木の方へ歩いて行って。
自分のことが嫌いな日にはこういう場所に行くと危険だけど、
今日の頭はからっぽ。
夏の抜け殻、宛ら。
夏の終わりから秋の真ん中まで、
ゆっくりと移り変わる。
街も自分も、引き継いだ記憶も。