time to say goodbye.
今まで生きてきた大半の時間、ひとつだけずっと苦手なことがある。
もしかしたら永遠のテーマになってしまうのかもしれないし、ある日突然パッと解消される日が来るのかもしれない。
自分ひとりで起承転結が結べるのであればどれだけいいだろう。
色々な問題に直面するとよく思う。
素晴らしい出来事もそうじゃない事柄も、私以外がいることでもたらされるのであって
相手の心があるからこそ自分のやり方だけでは解決することが出来ない。
幸せで、そしてある種の不幸と言えるのかもしれないね。
私は自分の駄目なところやズルいところをいくつも自覚している。
時間と共にそれらから目を逸らさず、まっすぐ見つめることができるようになってきた。
そのこと自体は良いことだと思う反面、今の私は謂わば自主練状態で、いざ本番になったら上手く向き合えるのかどうかは全く分からない。
時々、勘ぐったり思い過ごしたりする私を簡単に飛び越して、急に目の前に現れる出会いがある。
思考の隙を与えない、予想外の出来事。
まるで神さまから自主練の成果を求められているような、突然の発表会。
はじまりに立たされて、過去のリボンを紐解く。
私はいつもどこで間違えてしまったんだろう。
最近そんなことばかり考えてしまうな。
私が心地いい私でいても、あなたは変わらず楽しそうに笑ってくれますか。
きっと間違えていたことがあるのなら、誰かが心地いい私でいてしまったこと。
感傷は少し遠くへ。
並べた感情から、優しい香りがする。
いつか体を脱いで、自然や季節の概念のような存在になりたい。
誰かが笑ったり悲しんだりする世界で、
ただそこにあるように。
流れすぎてゆく、風の残り香みたいに。
そんな風に生きてみたい。
自分自身にさえ、囚われていたくない。