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レコーズ
星座を繋いで遊んだ。
夜の深くまで潜っていく、
月光の下でしか生きられない僕ら。
何かが欠落している僕と、
何処かが壊れている君。
惹かれあったのは刹那にも永久にも追いつけない、眠りの国が刻む時間。
美しく飾った言葉はいらない。
君がいた、
何より綺麗で掛け替えのない光景の宝物。
陽に焼かれ爛れ落ちてしまうその前に。
何もかもを内包して、
僕を粉々に壊してしまいたかった。
星座が割れる音。
降り注いだ欠片を拾って君は、
また新しい星座を繋ぐ。
月が見ている世界。
君がどこへ行っても、きっと。
見つけられるよ。
不完全だからこそ出会えたのに、
欠けた切っ先に傷つきあってわからなくなっていくんだね。
とてもさみしいから
さよならは言わない。