Ghost of Beautiful View
私の大好きな曲のひとつ
ART-SCHOOLの"Ghost of Beautiful View"
この曲の中で生きていた時間
今はここにないけれど、この音楽の中で確かに生きているあの頃の傷ついたghostみたいな私を
この音楽はどこまでも精神を透明にしてくれた
日常や現実が半分ずれた場所にいる、
誰とも混ざれなかったジオラマみたいな街の中で
いつもこの音楽が鳴っていた
傍らには病んでしまった天使
青いフィルターの中を泳ぐ鯨
非常階段に隠れるふたり
半分眠ったまま、生きていたみたい
そんな時間があったから、今の自分がいる。
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昨日は吉祥寺までfuyuno coatさん maroさんの
「詩のない詩 絵のない絵」展をみにいきました。
fuyuno coatさんはnoteで知り合った詩をかかれる方なのですが、初めてその詩を読んだ時 なんて静かで美しい言葉を書く方なのだろう、と感じました。
私は夏の心象が創作の軸にあるけれど、
fuyuno coatさんの軸は冬の心象にあるようなイメージ。
私が熱のなかにある冷たさを描いているとしたら、
冷たさの中にあるあたたかさを描いている人…というイメージをもっていました。
真逆に感じるのに、なぜだか同時に感覚が近い人なのかな?と感じることも実は多かった。
(…まったくおこがましい話です!)
Ghost of Beautiful View
fuyuno coatさんの描く詩をよんでいると、頭の中でこの曲がずっと鳴っている気がするのです。
足を運んだ会場はとてもシンプルで無駄なものがなく
白で統一された空間には、冬の冷たさで磨かれたようなキラキラとした言葉が静かに存在していました。
自分の描く文章がどんな風に誰に届くのかはわからない。
どんな印象を持たれるのか、その中に何かをみてもらえるのか、全ては与り知らぬ私の手を離れていったあとのこと。
白い空間に存在していた言葉の世界にふれて、
こんな風に誰かの心を満たす文章をかいてみたいと思った。
心がキャッチするものは案外と遠くまでいけそうだ。
その軌道が、ここからは見えなくても。