#108
その緩やかな所作、指先の行方、声の行く先。
見慣れたその顔も、
今日だけはなんだか違ってみえてくる。
一瞬、薄く微笑む表情と、その名残を引いた空気感。
見慣れていると思っていたのに、
そんな小さな仕草ひとつひとつに目を奪われる。
なんだか少し気に入らないような、
そんなことも無いような気がする。
君は不思議な人。
いつか必ず答えに辿り着く。
その生き方からいつも、
私は人間らしさを教えられるんだ。
持ち合わせた感情の、名前や色や手触りを。
来年もまた、よろしくね。
先に言っておくよ、忘れないようにね。
君が笑っていられる世界であってほしい。
そんな時間を、これから紡いでいこう。
***
大切にしたい人はいますか?
また、明日。