春の日。
日々が廻っていく感覚。
美しいと感じるものも
愛おしいと思うものも、ここにはある。
夢に見るほど忘れられない嫌なことも
それを誤魔化して忘れてしまおうとする今日も、
到底私から切り離すことは出来ない。
ネガティブな色彩は、
救いがなくて冷たくて
だからとても綺麗。
代償を支払ったものは潔く、
逃げ回るほど醜くなる。
もがく事をやめたら、ダメになってしまうと思っていた。
でもそれは少し違う。
今はとてもシンプル。
難しくする必要はない。
多分、失くしたくても失くせない。
桜の木の下に集まって、
古からの遺伝子を受け継いでいくような
この国の国民性みたいなものを感じる春が、この瞬間にある事。
四季を感じる時、きっと心は動いている。
過去を見ている。
未来を見ている。
現在地点から。