夕景描写。
6月に入ってすぐに行った葉山がとても気に入って、
この前は見れなかった日の入りを観に夕方の海辺へひとりで出かけた。
バスで行けば数十分の道のりを1時間かけて歩く。
心が揺れて仕方なかった。
遠く、遠くへ行きたいと思った。
脆くても強い心は、行ったり来たりを繰り返している。
海岸通りは人が少なくて、
眠ったままのジオラマの町中を海を目指してあるいた。
〝グッドバイ〟って響きが好き。
グッバイでもさようならでもない、
〝グッドバイ〟って言葉の響き。
なんとなくだけど、また会えるような気がする。
今はお別れだけど、またいつか。
いつか会えるよね。きっとね。
グッドバイ。
そう言って軽やかな足取りで。
そんな気がする響き。
堤防の端に座って、
足元近くまで寄せては返す波間をぬって。
朱色で満たされた空と水平線。
綴れ織りの潮騒。
時間が止まればいいのにって、
あの景色を思い出すたびに。
私は今もそう思っている。