#168
AM6:37
少年のような柔らかい声で歌をうたって、
あの星は?と聞いた私に〝スピカだよ〟と答える。
白んだ空に、隣合う星が浮かんでいた。
夢の中だ。
AM8:00
空気に角がないような、スッキリした冷たさ。
久しぶりに朝を感じる。
PM12:00
お客さんから預かった配送品を梱包。
仏用の包装紙。
一緒に預かったカードが少し開いていた。
〝娘は十三歳で旅立ちました〟
命の時間は当たり前に平等ではない事に、
頭を殴られたような気がした。
忘れてはいけないと、確かに誰かに言われている。
PM17:50
歯医者さんに行く。
PM18:09
終了
PM18:45
知らない固定電話から不在着信があった。
検索したら、30分前に買い物したお店だった。
「お釣りを返し間違えてしまって」
たどたどしくて頼りない一生懸命な声でなんども謝られた。
職場が近いので後日店頭に伺いますよ、と答えると
書留で送ることもできますと返ってくる。
今までの仕事の中で、
私が金銭やポイントカード類を返し間違えたり、
渡し忘れてお客さんに迷惑をかけてしまった時、
お客さんは必ずお店に取りに行くよと言ってくれた。
今日の電話の頼りない声に できるだけ優しい声で返そうとしている自分になんだか笑えた。
PM23:15
お腹が空いたのでスイートポテトもどきを作る
AM0:35
noteを更新して、おやすみなさい。