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日々の記録。
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#夏

心象夏紀行 #自粛明けにやりたいこと

心象夏紀行 #自粛明けにやりたいこと

最前線で戦っている方々を前に〝自粛疲れ〟という言葉を使いたくないけれど、最近結構鬱々としている。

元々あてもなく外をふらふらする習性ゆえ、
そこを塞がれてしまってからはどうにも調子が悪い。
最初の数週間は楽しむ努力をしていたけど、
楽しむための気力がでなくなってきてしまった…。

惰性Twitterをしていたら、こんな企画を見つけました。

…なにこれ楽しそう。

でもあきらとさんとお話したこと

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メーデー

メーデー

ーーーー目も眩むような夏の日。
君はひとり、この世界から脱落した。

困った顔でいつも笑っていた。
僕はそれがどこかくすぐったくて、疎ましくて、
君とまともに話したことなんて
無かったかもしれない。

〝同じクラスの女子生徒〟

僕らの接点は、その一点だけだったかもしれない。

囲われた世界。

過ぎてしまえば燃やせてしまうような、
ゴミ程の価値も残らない日々かもしれない。

浅い呼吸を気にも留め

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R.I.P.

R.I.P.

丁寧に折り重ねていく 日々失われる今という季節。

折り紙で作った風船
水溜りに浮かべた笹舟
縁側から見ていた雨の日の記憶

遠くにあるものはいつだって美しいけれど、
遠くに行ってしまう前にその多面性に気づけたら。

感情は生ものらしい。
後回しにすればするだけ、本当に見えていた色は掠れて消え失せてしまう。

全てをセピアで染め上げてしまうには、
まだ諦めきれないし納得もいっていない。

あな

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真夜中の缶コーヒー。

真夜中の缶コーヒー。

私的夏の風物詩、
真夜中に部屋着のまま自販機に買いに行く缶コーヒー(またはジュース)
これ美味しい。

缶ジュースや缶コーヒーは元々あまり飲まないけれど、夏だけ異様に飲みたくなる。

というかきっと、
真夜中の眠りの空気の中へ きっと誰にも会わないからってラフなまま過ごす一瞬の感覚が好きなのかも。
そして涼しい風と、冷たいジュース。

それだけで満たされる気がしている。
月の下で私はまだ起きている

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時の砂

時の砂

幻の雨の音がする。
いつも通りの真夜中と自分。

もうすぐ雨季になるから、また夏が一つ近づいたね。

夏に生まれて、忘れられないものはいつだって夏の中にある。
同じ時間には戻れないけど、
美化することもなく ただそこに確かに流れていた時間として、
記憶の瓶から砂は溢れて波は寄せかえす。

高い空を見上げて息を吐き出した。
何もない中に全てがあったあの時も、

大雨に雨宿りしたあの夕方も、

通り過

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夏の終わりに。

夏の終わりに。

夏は頭がわるくなる。

空が高くて閉じ込められてしまいそう。
潮騒は絶え間なく囁いて、
夜の帳は浅い。

上昇する気温と体温で、呼吸もなんだか浅くて、深く考えることが億劫になったかと思えば、深夜とんでもない深淵に落っこちてしまったりする。

海の色みたいな綺麗な痣をいくつも持っている。
忘れてもいないし、覚えてもいないよ。

今夏は毎日が新しい音楽であふれていました。
好きだと思える音楽が増えた夏

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Letter

Letter

何よりも美しい言葉には、それを伝えたい相手がいて、伝えようとする想いや感情がある。

宛先のない手紙をしたため続けているのは、本当はあなただけに伝えたいことがあったからだ。

心を閉ざしたり殺したりすることに慣れてしまうと、
世界は急にサイレントモードになる。

嫌という程同じような絶望を味わえば、
一体何を希望にして、ここから脱出したらいいのか分からなくなるでしょう。

考えることもしなくなって

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忘れる。

忘れる。

月に手が届きそうだと思ったこと。

ここから一歩だって動けないと思った日のこと。

どうせなら、殺してくれと願ったこと。

初夏の豪雨に雨宿りしたこと。

真夏の真ん中にいた日のこと。

ライブハウスで泣いた音楽があったこと。

この気持ちを忘れない、そう何度も誓ったこと。

時間が巡って日常に埋もれてしまえば、
私はすぐ忘れてしまう。

夏の森に反響するひぐらしの鳴き声。
どこまでもいけると思っ

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