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モノローグロム

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日々の記録。
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#感情

知らない感情を教えて。

知らない感情を教えて。

〝思い込みの怖さ〟は手を変え品を変え、世の中の教訓的な物の中に幾らでも溢れている。

ちょっと角度は違うけど〝人前で咳をするときは手で押さえましょう〟とか〝電車内で大声で通話するのは周りの人に迷惑です〟とか、考えるまでもないようなことが守られないことはいくらだってあって。

雨の日の朝、降車駅の階段を昇っている時、傘を後ろに振って昇っていく人が必ずいる。日常の中で〝危ない思いをした〟と色々な人が言

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一回お休み。

一回お休み。

ここ最近、泣きたくなる。
なんだかとてつもなく無防備に泣きたくなってしまう。

心と体が両方疲れているみたいで、
こんな時は自暴自棄にならず 丁寧に丁寧に日々をやり過ごすのが最善で、
間違っても心の淵に立ったり その深淵を覗き込んだりしてはいけない。

いけないんだけど、

どうして、とか なんで、とか

気がつくと繰り返し考えている。

ある程度の問題に、心の鏡面は波立たなくなった。
今ならメン

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othello

othello

口には出して言えないことがたくさんある。

想像と妄想の境目は曖昧で、
たまに頭がおかしくなってしまったのかと思う程
知らないうちに現実の振りをしたフィクションを生きている時がある。
何が起こるかわからない世界。
思いの強さでオセロを裏返すことができる時もあるのは確かだ。

でもたまに、そんなフィクションを裏返すために前向きである事が疲れてしまう時がある。
運命を切り開いていく力は、
思いや情熱

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New.

New.

新しい場所へ連れ出してくれる価値観やことばをずっと探している。

水槽の水が濁っていくみたいに、
毎日なにかが変化する。

昨日と同じ道、同じ駅、同じ場所。
どんどん濃度が濃くなって、視界が狭くなってくる。

最近はいつにも増してたくさん本を読む。
人と話すこと、コミュニケーションに付随する諸々がなんだかとても億劫だ。

最近環境が変わって、ずっと縛られていた体や心が
少しずつ楽になってきた。

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birth.

birth.

今日は大切に思っている人の誕生日でした。
元からそこまでイベントや記念日を重んじる方ではないのだけど、
大人になるにつれ日々の忙しなさに気づいたら時間や季節が通り過ぎていることが多い。

誰かの誕生日も自分の誕生日も、
四季折々の移ろいや付随する出来事も。

立ち止まるきっかけは急にやってきた。
身体や心を壊してしまうと、全てが保留状態のまま自分の時間だけが止まってしまう。

日常の音に、生活の色

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夜とバスに乗って。

夜とバスに乗って。

急に夜のバスに乗りたくなって、
今いる場所から歩いて家に帰る時間の倍以上かけて
4つ隣の街まで歩いた。

乗ったことのない場所にあるバス停。

乗り物酔いが激しい自分がバスに乗りたくなる時は、
酔う暇なんてないくらい頭の中がごちゃごちゃしている時だ。いつだってそう。

遠くへ行きたいと思っても、理由をつけていつも何処へも行けないまま。
ここに居るって決心しても、近くのものから目線をそらすみたいに。

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リップヴァンウィンクル

リップヴァンウィンクル

スマートフォンの機種変更をしたキャリアの、
ショップ店員の指先が綺麗だった。11月。

どちらかといえば冴えないどこにでもいるような青年だったが、
頭が小さくて髪の毛流れが良く、
穏やかそうな空気を存分にたたえている人だった。
声がとても小さい。

冗談を交えて笑い合う、知らない人の綺麗な指先が
液晶画面をタップしたり、
プリントをめくったり、ペンを握ったりする。
騒ついて忙しない店内の喧騒をBG

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おこる。

おこる。

もっと楽に生きていいよ。

猫みたいに気ままにはなかなかいけないけれど、
笑いたい時に笑って、
怒りたい時には怒って。
それが自分に反した事ではないのなら、深く気にしなくて大丈夫で、

怒ってばかりな私は本当の気持ちで怒るのが何よりも苦手だけれど。

自分に課せられた役割にそれを求められるのなら、
時には叱る、怒る態度は必要なわけで。

強い感情を誰かに抱くのがなんとも苦手である。

笑っているだ

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