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モノローグロム

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日々の記録。
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#思うこと

知らない感情を教えて。

知らない感情を教えて。

〝思い込みの怖さ〟は手を変え品を変え、世の中の教訓的な物の中に幾らでも溢れている。

ちょっと角度は違うけど〝人前で咳をするときは手で押さえましょう〟とか〝電車内で大声で通話するのは周りの人に迷惑です〟とか、考えるまでもないようなことが守られないことはいくらだってあって。

雨の日の朝、降車駅の階段を昇っている時、傘を後ろに振って昇っていく人が必ずいる。日常の中で〝危ない思いをした〟と色々な人が言

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輪郭をなぞるように。

輪郭をなぞるように。

『私、今どんな表情をしている?』

誰かといるとき、背後にいるもう一人の自分が問いかけてくる。
俯瞰している彼女と心は共有していても、表情はそうとは言えない。

卑屈な態度の人と相対していると、
私の中の同じ部分が頭をもたげてくる。

すぐ謝るくせに、いつもどこか上からの物言いな相手と向かい合っていると、
(ああ 自信がなくて不安で仕方ないのかもなぁ。
自分もそういう側面もっているもんなぁ)

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Falling Uphill.

Falling Uphill.

年が明けて、今日で2週間。

自分の心根の正体をぼんやりとわかっていながら、
なるべくいい人間でいようと模索している。

優しさにはきっと種類がある。
求めてられる角度も温度も違う。
正義とおなじように、そこには正解がない。

優しさについてずっと考え続けているけれど、
結局は自分と向き合うことから始まるような気がする。

自他を混同しない強さ。
物事の側面まで見わたせる冷静さ。

何かしてあげよ

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時のゆくさき

時のゆくさき

人がまばらな夜のターミナル駅で、
なんだか溜息が出る。

何かに悲観しているわけではないけど、
疲れているわけでもないけれど。

もっと根源的なものについて、深く思案したいような気持ちが消えないの。
表層的なものばかり 惑わされたくないからさ。
見えているものでしか判断できない価値観は欲しくない。
でも想像は、
想像することは果たしてあっているでしょうか。

分かりあおうとする距離にあるものを、

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LIFE.

LIFE.

普通と異常は紙一重。

たまにどうしようもなく、
体内をめぐる血液が濁っていくような
茹だってしまうような、
どろりとした感覚に襲われる。

いつからか思い出せないくらい前から。

フォークを突き立てたドーリスのようだ。

がむしゃらに頑張れる人はすごい。
上を目指せばキリがないけど、
下を見て安心するほど不甲斐ないことはない。

優劣は他人から付けられるより、
自分で決めつけてしまうほうが苦しい

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New.

New.

新しい場所へ連れ出してくれる価値観やことばをずっと探している。

水槽の水が濁っていくみたいに、
毎日なにかが変化する。

昨日と同じ道、同じ駅、同じ場所。
どんどん濃度が濃くなって、視界が狭くなってくる。

最近はいつにも増してたくさん本を読む。
人と話すこと、コミュニケーションに付随する諸々がなんだかとても億劫だ。

最近環境が変わって、ずっと縛られていた体や心が
少しずつ楽になってきた。

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春と修羅

春と修羅

自分にとって人生最大の呪いの言葉は多分、
『優しい』だと思う。

優しい、と言われて違和感を感じるようになったのは
学生のころ。
自分の内面を見つめ直す時、いつもこの事実を思い出す。

『優しい』

謙遜なしで、私は別に優しいわけではない。
今日本屋さんでたまたま目に留まったHSPの本を開いてみたら、自分のことが書いてあるのかと思うほど当てはまっていた。
優しいと思われる側面は多分ここから来るんだ

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alone.

alone.

基本的に1人が好きで、ひとりでいることが多い。

誰かと楽しく過ごすのも良いけれど、
ひとりの時間が自分に与えてくれる思考力に
たまには苦しめられるけど、それでもいいバランスを保って過ごしてきたと思う。

感じるままに考えること。
制限をつけて考えること。
組み立てたり解体したり、再構築したりして
ひとりの時間を楽しむ術をいくつも知っている。

でも、
恋や尊敬や憧れから誰かを好きになった時、

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繋ぐ。

繋ぐ。

大切なものをあまり沢山持っていないから、ひとつひとつが目眩がするくらい大切で心を奪われてしまう。

少し息が上がるような、焦燥感と憧れ。

好きなものを見つけるたび、
言葉を使ってそれを記憶したくなる。

忘れないように、
私に浸透していくように、
心の深い場所で繋がっていられるように。

手に入らないって駄々をこねるより、
共鳴できる自分でいたい。

空も月も太陽もひとつ。

いつも同じ物を感じ

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