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モノローグロム

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日々の記録。
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#心象

ヴィオレ

ヴィオレ

きれいな言葉で世界を紡ぐ。
青いフィルター、夏の呼吸。

削ぎ落とした鋭角は
磨いて、磨いて、ひとつずつ夏の宝石に還す。

美しいものが好きだった。
あなたに笑っていて欲しかった。
私はわたしが生きていける世界を描きたかった。
誰かがかいたエンドロールに取り残されてしまわないように。

自分の中から取り出した美しさで
心象世界を組み立てる。

私は宝石ではないから、
補わないと削るばかりで美しさを

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empathy

empathy

あなたの描いた景色がたしかに私の目に映っている。

***

私は小高い丘の上にたっている。
ガラスの温室。
眠る心の欠片。

時折大きな花束を抱えた少女が、目の端を通り過ぎていく。
赤い一輪の花。
贈られた彼は、光のように透けてしまいそう。
ガラスの温室にひとりの老人が訪れる。
風は静か。
丘を囲む小さな町をみおろして、私は自分が作ったこの世界に座り込んでいる。

たまに温室のガラスの戸棚を

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その声で、あかりを灯して。

その声で、あかりを灯して。

真っ暗闇がよく似合うその声に
ずっとずっと恋をしている。

随分と長い時間
あなたの声を聞いて私はこの夜を歩いてきた。
気がついたらいつからか
真夜中に呼吸をしやすい生き物に。

真っ暗闇にひと掬いの
柔らかいあかりを落とすようなあなたの声。

都会の夜はいつだって明るい。
本当の孤独を私はもう忘れてしまったみたいだ。

その声で、あかりを灯して。
#心象 #声 #夜 #暗闇 #あかり #散文

dolly dolly dolly

ゆるやかな絶望。
ときどき頭の中が茹って変になる。

軽やかな音楽。
お終いが分かっているから、刹那的に踊ろうよ。

矢鱈に眠たい毎日。
繋ぎながら、結びながら歩くささやかな毎日が
また剥離している。

直すのはもう相当に面倒くさい。

終末に向かって 羽のような手触りで
壊れていってるみたいで少しだけ気持ちがいい。

明るい絶望。

決定的な違いの、
つなぎ目ばかりが気になって仕方ないけれど

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Ghost of Beautiful View

Ghost of Beautiful View

私の大好きな曲のひとつ
ART-SCHOOLの"Ghost of Beautiful View"

この曲の中で生きていた時間
今はここにないけれど、この音楽の中で確かに生きているあの頃の傷ついたghostみたいな私を

この音楽はどこまでも精神を透明にしてくれた
日常や現実が半分ずれた場所にいる、
誰とも混ざれなかったジオラマみたいな街の中で

いつもこの音楽が鳴っていた

傍らには病んでしまっ

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whisper

whisper

〝お静かに〟

耳元で囁くような柔い声が聞こえた気がした

顔をあげると、灰色の水彩から降り注ぐ雨
プラットホームにいる人らは みんな無口だ

雨の音がする

細かい雨の紋様が 灰色のパノラマに溶けていく

その柔い囁きが聞こえると、
頭で考えていたあれこれは消え失せて

目の前にいる〝誰か〟の姿を
その輪郭を知らずしらずのうちになぞっている

煮詰まっている時ほど
絡まっている時ほど

〝わた

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ハルの言う通り

ハルの言う通り

indigo la Endのこの曲を聴いていた、
雨が降った深夜に考えていた事は
その半分近くにきっととっくに答えが用意してあって、残りの半分は自分の与り知らない それでもやっぱり答えが決まっているような気がする。

自分の振る舞いから導き出される答えに、
予想だにしないものなんてあるのだろうか。

予定調和な出来事に、心をすり減らすのは
ほんとうに ほんとうに詰まらないよ。

見えないから見たい

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ゆらぎ

ゆらぎ

冬が終わる頃になって、冬が恋しくなるのだ。

急に冬の歌が聴きたくなって、
過ぎ去ってゆく季節の中に なにかしらの形を探している。

夏の終わりがなんだかやるせないような
脱力感と虚無感でいっぱいになるあの感覚に似ているのかもしれない。

季節の真ん中で、表面上の色が自分に混ざってゆく最中は 本質の色には気がつかない。
やっと私に浸透して 今冬の本当の色を知るのは
もう目の前を通り過ぎようとしてい

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あのね。

あのね。

やっぱり真夜中です。

最近、ドラマを観る機会が増えた。
取り立てて真剣に観ているわけではないけれど、
自然と人の感情に目が向きがちだ。

《anone》をみるとなんだか癒される。
不完全であることや、抱えている事情、心音のリズムがそれぞれ違ってある事が当然のように描かれていて、なんだか優しい。

曇り空みたいな映画や物語が好き。

本や音楽はある種の嗜好品。
自分の好みで手に取るから意外と気がつ

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Letter

Letter

何よりも美しい言葉には、それを伝えたい相手がいて、伝えようとする想いや感情がある。

宛先のない手紙をしたため続けているのは、本当はあなただけに伝えたいことがあったからだ。

心を閉ざしたり殺したりすることに慣れてしまうと、
世界は急にサイレントモードになる。

嫌という程同じような絶望を味わえば、
一体何を希望にして、ここから脱出したらいいのか分からなくなるでしょう。

考えることもしなくなって

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夢の続き。

夢の続き。

夢の様な瞬間をみていた。

夜明け前の森に聞こえる、
囁く様な優しい声。

その声がなぞっている旋律は知らないけれど、今この瞬間に
その声にどれだけの価値があるかを知っている。

いつか世界が1つになったら、
その声を私に聴かせてほしい。

飾らないそのままの心と、朝を迎える瞬間を。

夜明け前の神秘的な空気。
#心象 #夢 #日記 #声

この海の深くまで

この海の深くまで

好きなものほど遠ざけて、
くだらないことほど時間を割いて向き合ってしまう。

本当に仕様も無いこの癖のせいで
今まで沢山の感動や感性が失われて、
代わりに面倒なことばかり押し付けられたり、耐えなくちゃ、と思い違いをするようになっていた。

どうして遠ざけてきたかといえば、
心を奪われるのが怖かったから。
日常生活(主に仕事)に支障をきたすのではないかと心配だったからだ。

感応が行き過ぎたりすると

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春の日。

春の日。

日々が廻っていく感覚。

美しいと感じるものも
愛おしいと思うものも、ここにはある。

夢に見るほど忘れられない嫌なことも
それを誤魔化して忘れてしまおうとする今日も、
到底私から切り離すことは出来ない。

ネガティブな色彩は、
救いがなくて冷たくて
だからとても綺麗。
代償を支払ったものは潔く、
逃げ回るほど醜くなる。

もがく事をやめたら、ダメになってしまうと思っていた。
でもそれは少し違う。

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カメラオブスキュラ

カメラオブスキュラ

記憶が経年劣化していくにつれ
産まれた町は変わっていく。

変化は止められない。

作り出されるものも壊れていくものも
方向こそバラバラに
留まることなく変わり続けていく。

変化を拒否して留めることにエナジーを使っていては、
人の生命は余りにも時間が足りない。

忘れないように、写真に収めて切り取ろうとする。
記憶が塗り変わってしまわないように、
あの日の色彩や感傷を留めておけるように。

町と

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