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モノローグロム

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日々の記録。
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2020年4月の記事一覧

not yet.

not yet.

美しいものが足りない。

映画を観たり
音楽を聴いたり
雑誌をめくったり本を読んだりして
眠ったりして

1日の大半、自分の意思で考えることをしていない。
触れたものに心を動かされることはあっても、
やるべき事をやらず
やらなくていい事も手付かずで
ただ時間という概念の中に心拍を打つだけの、
生きる人形のような毎日だ。

話すことが億劫になる。
誰とも話さないまま、自分の声を忘れてしまいそう。

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note仲間と「うちで踊ろう」でつながってみた(noter/猫)

#うちで踊ろう #つながれnoterの森
あゆみさんの企画に参加させていただきました!
(https://note.com/shiki_haraguchi/n/nf02140f5a88c)

こんな時だからこその楽しみ方。
それぞれのお家時間、穏やかに過ごせますように。

empathy

empathy

あなたの描いた景色がたしかに私の目に映っている。

***

私は小高い丘の上にたっている。
ガラスの温室。
眠る心の欠片。

時折大きな花束を抱えた少女が、目の端を通り過ぎていく。
赤い一輪の花。
贈られた彼は、光のように透けてしまいそう。
ガラスの温室にひとりの老人が訪れる。
風は静か。
丘を囲む小さな町をみおろして、私は自分が作ったこの世界に座り込んでいる。

たまに温室のガラスの戸棚を

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その声で、あかりを灯して。

その声で、あかりを灯して。

真っ暗闇がよく似合うその声に
ずっとずっと恋をしている。

随分と長い時間
あなたの声を聞いて私はこの夜を歩いてきた。
気がついたらいつからか
真夜中に呼吸をしやすい生き物に。

真っ暗闇にひと掬いの
柔らかいあかりを落とすようなあなたの声。

都会の夜はいつだって明るい。
本当の孤独を私はもう忘れてしまったみたいだ。

その声で、あかりを灯して。
#心象 #声 #夜 #暗闇 #あかり #散文