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モノローグロム

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2018年10月の記事一覧

境目。

境目。

夏の君が死んだ。

だから私はずっと、
遊泳禁止の冬の海で君がくるのを待っている。

研磨された空気がきらきら
冷たい身体に熱をかくす。

夏の終わりと冬への過渡は どこか似ているね。
何も変わっていないのに、
取り返しがつかない何かを落としてきてしまったみたいだ。

ガラスに囲まれた温室で、
夏と冬の境目をなでていよう。
星座を繋ごう。
指先から紡ぐ、正反対のセゾンの中で。

出会うことのない君

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Muse.

Muse.

素敵な人や物が溢れかえっているような世の中で
欲しい物がなんだったか、
目が醒めたらもう覚えてすらいない。
それならいっそもう何も要らないか、と手を放す。

世の中と自分の間にずっと薄い膜がある。
同じ渋谷の大通りを歩いていても、
すれ違う人と自分の間には全く別の時間が降り積もり、裏と表のパラレルワールドを生きているような心地が拭えない。

境界線の外にいるのが相手なのか自分なのかは分からない。

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light

light

眠れそうになくって海の近くまで。
風が強い夜。

歌声や観劇に心の欠片が散らばって、目を開けたまま誰かの夢を生きているみたい。
Life is beautiful、のはず。
相変わらず何かになろうとして、
まるで自傷的な思考。

現実の痛みから目を背けても仕方ない、でも、
溜まった膿を吐き出すようなそんな文章は書きたくない。
美しさに変化する程の醜悪さはないし、
ただただ幼稚な取るに足らないものだ

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