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モノローグロム

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2018年5月の記事一覧

夜とバスに乗って。

夜とバスに乗って。

急に夜のバスに乗りたくなって、
今いる場所から歩いて家に帰る時間の倍以上かけて
4つ隣の街まで歩いた。

乗ったことのない場所にあるバス停。

乗り物酔いが激しい自分がバスに乗りたくなる時は、
酔う暇なんてないくらい頭の中がごちゃごちゃしている時だ。いつだってそう。

遠くへ行きたいと思っても、理由をつけていつも何処へも行けないまま。
ここに居るって決心しても、近くのものから目線をそらすみたいに。

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リップヴァンウィンクル

リップヴァンウィンクル

スマートフォンの機種変更をしたキャリアの、
ショップ店員の指先が綺麗だった。11月。

どちらかといえば冴えないどこにでもいるような青年だったが、
頭が小さくて髪の毛流れが良く、
穏やかそうな空気を存分にたたえている人だった。
声がとても小さい。

冗談を交えて笑い合う、知らない人の綺麗な指先が
液晶画面をタップしたり、
プリントをめくったり、ペンを握ったりする。
騒ついて忙しない店内の喧騒をBG

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ハルの言う通り

ハルの言う通り

indigo la Endのこの曲を聴いていた、
雨が降った深夜に考えていた事は
その半分近くにきっととっくに答えが用意してあって、残りの半分は自分の与り知らない それでもやっぱり答えが決まっているような気がする。

自分の振る舞いから導き出される答えに、
予想だにしないものなんてあるのだろうか。

予定調和な出来事に、心をすり減らすのは
ほんとうに ほんとうに詰まらないよ。

見えないから見たい

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