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モノローグロム

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2017年7月の記事一覧

眠りの国

眠りの国

ここ数週間、ずっと眠たい。

沢山眠った日もそうじゃない日も。
毎日とても眠たい。

そういう時に限ってなのか、
道端に寝転んでいる猫をよく見かける。

うらやましいなぁ、と本当かどうかも分からないようなぼんやりした頭で思い浮かべる。

大概不足している睡眠時間。
眠る前に毎日考え事をする。

明日の仕事の事や、抱え込んでいるタスクのこと

読みたい本のリスト
買ったままの雑誌やテキストのこと

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繋ぐ。

繋ぐ。

大切なものをあまり沢山持っていないから、ひとつひとつが目眩がするくらい大切で心を奪われてしまう。

少し息が上がるような、焦燥感と憧れ。

好きなものを見つけるたび、
言葉を使ってそれを記憶したくなる。

忘れないように、
私に浸透していくように、
心の深い場所で繋がっていられるように。

手に入らないって駄々をこねるより、
共鳴できる自分でいたい。

空も月も太陽もひとつ。

いつも同じ物を感じ

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紫煙に、青に。

紫煙に、青に。

夜を仰いで吐き出す空気。

身体の内側に抱えた夢幻にこの夜が中和すれば、紫色の幻視の続きがみえる。

日常の隣にある非日常。

夜を怖がって部屋に閉じこもっていれば、扉は閉まってしまう。

あと少し、もう少しと誰かの価値観を手放せば
自分にしかわからない夜の帳に手が触れる。

主観的な美しさは潔い。
揺るぎのない焔を宿している魂や
掴みとれない幻影のような空気を纏う人は美しい。

みんな自分に何か

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桃源郷

桃源郷

深夜に涼しい部屋で、遠いようで近くにいる誰かの声を聴いている。

言葉が好き。

好きな言葉や歌詞は声にして、
その語感や意味を反芻してしまう。

産まれてから死ぬまでに
一体どのくらいの言葉を口にするだろう。

あと何回自分の名前を声に出して告げるのか。
あと何回思いを伝えるため言葉を選ぶだろう。

I love youの綴りを、
愛している、の熱が上がりそうな言葉を

あとどれくらい口

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音楽標本

音楽標本

人生の色々な場面で、音楽が流れている。

空っぽだった夏の日の午前

大切な人を失った日

壊れた欠片を繋ぎ止めた瞬間

心が求めていた物が、目の前で形を成した時

席から立ち上がった友人を見上げた視線、泣き出しそうな顔に気がついた時も

ただ呼吸を繰り返しているだけだって、
そのシーンを切り取ってみたらどんな瞬間も掛け替えの無い、
もう二度と戻らない意味のあったもの。

心が動いて、留まって、

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変化。

変化。

運命って信じますか?

例えばそれがどんなに妄言に聞こえても、
簡単には抑えきれないような根拠不明の強い確信を感じることは。

それはあまりにも唐突に訪れて、
まるで初めからそこにあったみたいに
気がついた頃にはもう目の前で向かい合っている。

私にはそんな出来事が今まで何度かありました。

思いが引き寄せるその引力はとてつもなく強いのだと、
誰に教わった言葉だったでしょう。

良いこともそうじゃ

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