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月面サナトリウム
2016年7月31日 01:27
当たり前じゃない日々や時間に憧れる。波が連れてくるシーグラスを手に取る瞬間澄んだ茜の隙間から見える山肌の陰影真っ直ぐな水平線他愛もない話をしながら歩く路地裏髪が短くなっている後ろ姿を見つめる一瞬伏せたり見つめたり、流れるような美しい視線白い指先触れたものが綺麗に見える魔法眠りに落ちる瞬間に、あなたのことを考えて朝起きたら直ぐに瞳を閉じた横顔を思い出す身体が温かか
2016年7月27日 01:04
「夏の半券」という秀逸すぎるタイトルのついたみきとさんの音楽がある。みきとさんの創る音楽や詞は本当に素晴らしくて、それは目を向け続けている、探し続けている、感じ続けている人にしか見つけられないような、些細でいて確かな何かを内包しているような。アンニュイの色合い、そのものみたいでとても好きな音楽家の1人。夏に出会う心象風景は幼い頃から積もっていて、今では決して失くせない私の
2016年7月25日 22:48
星座を繋いで遊んだ。夜の深くまで潜っていく、月光の下でしか生きられない僕ら。何かが欠落している僕と、何処かが壊れている君。惹かれあったのは刹那にも永久にも追いつけない、眠りの国が刻む時間。美しく飾った言葉はいらない。君がいた、何より綺麗で掛け替えのない光景の宝物。陽に焼かれ爛れ落ちてしまうその前に。何もかもを内包して、僕を粉々に壊してしまいたかった。星座が割れ
2016年7月24日 21:06
お風呂上がりのあまい香りのような。ふわりと角のない優しい感情。関係性を築くことに過敏になってしまう臆病者。理性ではどうにもならない痛みの感覚が、あなたを誰かと錯覚させる?お名前は初めて会う人が持つ言葉。 あなたには良いところがたくさんあって、それを見つけるたびここは過去ではないのだと、自覚することが出来るみたい。声が大きいところ。誰にも敬語を使わないところ。誰にでも平等
2016年7月22日 19:07
対人関係の難しさを常々感じる。正しさを模倣していた青い時期はゆっくりと過ぎ去って、ある程度の事は分別がつくべき大人である自分。正しさや心遣い、優しさが必ずしも正解ではない事も嫌という程味わってきたし、だからと言って傍若無人に振舞ってもいいって事でもない。(そんな度量もないので)悪気なく嫌な事をしてくる人もいれば、好意を向けてくれるのに、好きになれない人もいる。嫌われてしま
2016年7月18日 18:58
ひとつの節目を迎えようとしている。今日と明日ではきっと見えてる世界は少し違ってくる。14歳の頃、文章を書くことを始めてその初期微動に深く潜ったまま過ごしてきた20代。救いようが無いような、自分の為だけに吐き出してる血液のような、そんなドロリとした感覚をずっと回遊させて文章を書き続けてきた。救いや光は誰かが与えてくれるものだと思っていた日々。それがどういうものなのか、知らないま
2016年7月17日 00:58
なにかを思って誰かを想っていつかをおもって涙が落ちるのは、まだ感情がそこに残っているからなのか。体裁のいい情景を引っぱり出したいわけじゃなくて、唯、今私の感情や心が何処に在るのか涙が落ちると分かってしまう。痛いのは誰だってキライ。優しく赦されて眠る様な、そんな安堵感が好きなんだ。傷つけ合うために出会ったわけじゃない。きっと、今までの全て。
2016年7月10日 22:55
川沿いをいく、橋を渡っている。遠くに見える団地やタワーマンションの明かりが、いつか車窓から数えた光に似てる。だだ広い橋の上、車が通る他は人気も疎ら。空が大きく広がっている。何処よりこの場所が1番空に届きそうなくらい。心地よい脱力と夢遊感。裾を揺らす風が優しい。夏の大三角形。血液のような熱を内包した赤い月。変わらず傍に在るものを感じながら姿が変わってもそこに在る光や夜に
2016年7月10日 01:59
I want to call for your namePlease,call my nameここ数週間、自分の内側はなんだか複雑だ。これはきっと一種の自己防衛。痛みの解体中、別の場所が不用意に傷つかないように麻酔をかけているような。恋だったなら、きっと甘い麻酔。とてもよく似ている疑似恋愛。よく言えば恋愛療法のような。心が大人になりきれない。澄ました顔をしてみたり、
2016年7月7日 00:52
外に出たらとても涼しかった。七夕の夜は毎年、どこか感傷的になる。祈り。その行為が引き連れてくる感傷。七夕の夜、空で星を探しながら遊泳する心。隣同士のスピカなら、きっとよかったのにね。いつまでも縮まらない、個として在る現在点。ここからまた今年も目には見えないものを思って、焦がれて、祈っている。 #モノローグ #心象描写
2016年7月4日 03:41
蒸し暑い晴れた夕方。静かで嫋やかな空気をたたえた居住区を抜ける。どこまでも、歩いていく。ACIDMANの赤橙という曲が大好きだったことをふと、思い出した。きっと幾つも幾つも赤いレンガを積み上げてきた。今まさに振り返っていて、その魔法を辿っているんだって思った。あの頃私の目に映っていた景色はどんなだっただろう。案外悪くなかったって、今思える。すべての初期微動のような、