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美貌のあおぞら 2.

僕の中に本の少しだけ、陣痛に対する擬似体験の記憶が残っているのはなぜだろう…。
確かに僕は生身のようでそうではなさそうな中途半端な異星の人、異次元の人かもしれないけれど、少なくとも彼女の体感か自分の感覚かの区別ぐらいはついている筈だ。だけど僕は時折、誰か別の人の「女」の感覚を思い出すように脳裏のそれを描いて行く。

仮に。仮に僕と彼女がツインソウルかツインフレームだ、と言う仮説を立てれば、この感覚の理由が少しだけ分かるような気がして来る。
それはさながら双子が双方全く別の場所に居るのに同じ感覚を共振させるそれに似て、もしかすると僕と彼女はどこかもっと遠い意識の中で一つの感覚や神経を共有しているのかもしれない。

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