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死なない感情

極力知的で感情を抑制する人で在りたいと思う中、表現者・芸術家としての私がその生き方を時折大きく阻んで来る。
やたらとエモーションの起伏が胸の奥を支配し、まるで思春期の女学生みたくぽろぽろと大粒の涙をこぼしながら音楽を聴きたくなり、その欲求を満たした後のこの爽快感を人には黙っておこう.. と真夜中の寝室で一人微笑む私は、ともすれば少しイカレた中年女性に見られるのだろうか(笑)。


感情に対する罪悪感は一体、どこから来るのだろう。それがいけないことだと、誰がいつ私に叩き込んだのだろう..。
いえ、全ては私の妄想であり取り越し苦労に過ぎないと思いたい。

芸術家 ── と言う生き方が定着してからの私は、以前にも増してエモーショナルな気質に翻弄され始めている。
こうして自身の過去作品を目に涙を少し溜めながら聴いている辺り、昨年の私にはなかった現象である(笑)。それだけ今の私が「今」や「自分」を味わい尽くしている証しだとも言えそうだが、誰もその心の闇の部分に突き進んで来ることはないだろう。

私の中の闇は深くて険しい。そこは危険地帯であり、「立ち入り禁止」の立て看板を置いておかなければきっと誰かが興味本位でうっかり立ち入っては大火傷をその人に負わせてしまうことになるだろう。



去年の私、感情は死んだ.. と思っていたが、それはただの仮眠だっただけのこと。感情はしばしの眠りを経て、進化して私の中に蘇った。それはかつての感情よりも成熟し研ぎ澄まされ、判断能力が圧倒的に迅速になり尚且つ感覚の深い場所と私を瞬時に繋ぐ能力にも長けて居る。
よってそれが「理知」や「思考」の速度を完全に上回ることが最近増えており、しいてはそれが表現活動に拍車をかけて居る。

そして段々と「人間」との歩幅が合わなくなっており、そこに私は「知性」のスイッチをフル稼働させなくてはならない状況に在り、それが身体に大きなダメージを与えているのだと最近分かって来た。


だが幸い昨日は胃痛に至ることなく、少し多めの睡眠の時を持つことで体力気力が復活したので、こうして有料記事に次ぐこの記事を書くことも出来ている。

きっと私はとても幸せな状況に今在るのだと、あえて深い意味をここでは省略するが心からそう思いながらこの記事をそろそろ静かに〆て行きたいと思っている..(微笑)🌬🗽



4 Oct. 2017 4:02 JST

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