オリジン ― その後の森と私のこと
確かにあの時、森の聖霊はこう言った。
「人の力で到達し得ない壁がある時は、人智を超えた存在に未来を委ねたらよい。」と‥。
私はその言葉に何ら矛盾を感じることもなく、ただ素直に聖霊の声に従うことにした。つまり私はその壁まで、ようやく来れたことを確信した。
だがこの壁は思いの外厚く、高く、今の私の力では到底乗り越えることの出来ない重厚さと崇高さを感じ得ない。
努力だとか根性だとか、そんなことを売りにする行為を私は何より嫌う。努力をしたから報われるべきだとも思わない。
私にとって努力はさながらスプーン曲げのようであり、力を入れても駄目な時は心の温度を上げたり念の温度を少しだけ上昇させながら、思うところの一部に少しだけ亀裂を入れる‥。そんなイメージ、それが私にとっての「努力」だと感じているから。
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