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続:空白の半年の間に迫る老い 02June2022

引っ越した友人は、一人っ子で、日本にいる高齢の両親の生活介助のために帰国を決めた。
彼女のご両親はまだ介護が必要な状態ではないものの、家の住替えを計画していて、彼女は、両親との新居探しから購入、実家の売却手続き、そして引っ越しなどのすべてを、両親の意向を確認しながら行うとのこと。
そして、そのためにこちらでの生活を一旦仕舞うことにし、持ち家の売却から海外転居のあれやこれやもすべて一人でしていた、フルタイムの仕事をしながら。

彼女が帰国前に、持ち物の処分を兼ねてフリーマーケットに出店するというので、私も彼女に便乗させてもらって自分のものも出品したのだが、ほかの友人が同席しない彼女と二人で過ごす時間はそれが初めてだった。
精力的にいろんな手続きや作業をこなし、帰国前ギリギリまで仕事も続けていて、ご両親はまだお元気だけど高齢でもあることから、「親がいなくなって自分一人で身軽になったらまたこっちに戻ってくるつもり」とのこと。

私の両親はこの3年の間にふたりとも亡くなってしまったので、高齢な両親の介護の心配を、私はしなくて済んでいる。
それなのに、つぎは、自分が高齢者となったときに、彼女のような心配を、自分の息子たちにさせたくない、どうすれば。。。という、私の心にくすぶっている不安が、煙を上げ始めてくる。
私の目線は、いまや、一人っ子の彼女を娘としてみる、親側に立ってしまう。

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Koie Kutsumi | 海外子育て後の空の巣症候群対策実施中
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