正面打ち一教(表・入身)合気会と心身統一の違い
先日の右足親指の骨折以来、稽古は休止中ですが、今日は正面打ち一教の指導内容の違いについて触れていきたいと思います。
心身統一合氣道の正面打ち一教(入身)
では早速、心身統一合氣道の方から、「氣に合するの道」(心身統一合氣道で現在売られている数少ない教本)より抜粋。長文ですがあえて省略せず記載します。
まず最初に原理として知っておく必要があるのは、自分の指先から消防ホースの水が思いきり出ているイメージをもちながら、一教運動をすることが重要です。(これを氣が出ていると表現します)
その場合、相手の正面打ちは一教運動の指先を切り下ろすことができずに、左側か右側どちらかに自然に逸れていくようになります。
上記を知っていることを前提に、私が心身統一合氣道の道場で直接習った際は、以下の点を習いました。
のびのびと氣を出して、一教運動を行う。
相手の正面打ちに対して、一教運動で出した手をぶつけにいかないこと。
下ろしてきた相手の正面打ちと、額の前に出した自分の一教の手を一緒に下す。
一緒に下す際は手の力で下ろすのではなく、臍下の一点からお辞儀をするように下す。その時の手のイメージは、木の葉が自分の足元に自然に落ちるように。(手に力を入れて相手の手を下す訳ではないということだと思う。)
藤平先生が本の中で説明している内容も、①相手が振り上げた正面打ちについていかないこと。②相手が振り下ろす正面打ちを導くこと。の2つのポイントについて同じ考え方であると思います。
補足で以下の動画をご覧ください(藤平光一至上演武)1:09あたりから正面打ち一教の説明です。
相手の正面打ちと一緒に、一教を下す際には相手の指先の方向を相手に返すことが重要です。
合気会系の正面打ち一教表
それでは合気会系の正面打ち一教表はどうかというと、やはりどの先生の技を見ても、共通して言えるのは、相手が正面打ちでインパクトに達する前に抑えているということ。
前述の「相手が手を振り上げていったら、それに両手をついていって上げなさい」という表現と合っているように思う。
※上記は合気会本部道場長 植芝充央先生の指導内容
※上記は白川竜次先生の指導内容
私が通っている現在の道場ではあまり正面打ち一教の指導を受けていないので、今の先生からどのようなことを言われるかはわかりませんが、やはり相手を導き投げるまでのプロセスが違うように思います。
身長が高い人は良いと思いますが、私自身は小柄な体格なので、自分としては心身統一のやり方(相手の正面打ちを額の前まで待ってから、一緒に下す方法)でないと、投げられないケースが多々あるように思います。
皆さんはどのように習っていますか?
コメント欄で教えていただけると幸いです!
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