仕事を辞め主夫として渡英して6週目の先週がなんだか一番しんどかったので、その時の気持ちを文章に残しておく
9月末に仕事を辞めて妻の海外駐在について来たリチャードです。
日英ハーフでイギリスの血を引いてますが、海外での居住経験はありません。(JOY氏と同じ群馬生まれ群馬育ちです。JOY知ってる?)
私は新卒で住友商事に入り、20代後半で「やりがい」を求めてリクルート(当時のリクルートキャリア)に転職して人材紹介のお仕事をやっていました。いわゆる転職エージェントとして海外駐在案件専門のチームで働いておりました。リクルートに入るときに思い描いていた「やりたいこと」に近い仕事に実際に取り組んでいる実感が持ててなかなか充実した日々を送っておりました。
そんな私ですが妻の海外駐在を機に仕事を辞め、家族で一緒にロンドンに渡ってきました。どんな考えで「ついていこう」と決めたかは最初のエントリーに記載しています。
一言でまとめると、「妻に海外赴任を諦めてもらうより、俺が辞めてついていった方がワクワクするよね?」との前提で判断を下しました。そのことは渡英して1月半が経過した今時点でも全く後悔はなく、ついてきてよかったと心から思っています。
何がしんどかった?
じゃあ何がそんなに辛かったのよってお話ですね。
一言で言うと「自分が何者でもなくなっていく感覚」に支配されていたと思います。
なんか上手に文章をまとめようとして筆が進まなくなってきたのでここからさらに乱暴に書いていきます。
6週目の先週どんな気持ちだったかなんですが、
◆4歳児の自宅保育しんどい
・新居に引っ越してきたばかりで周りにお友達いない
・外にでかけたがらないので一日中部屋でYOUTUBE漬け
・出かけるときは歩かないので基本肩車しんどい
◆意味のあることをやっていない気がする
・息子の自宅保育をしてるので副業とかなかなかできないなぁ
・9時間の時差がある日本の友達を捕まえて愚痴を吐くのもなぁ
・Twitterを始めたが反応もいまいち得られない
◆家事もろくにできてない気がする
・家事育児が仕事なのになんにも手に付かないなんてだめだな俺は
・そもそもそんなに必要な家事なくないか?
・なら何のためにおれは一緒に来たのか
といった感じで自己肯定感が下がっておりました。もう肯定する材料がどこにもないといった感じで。
もうこうなると色々なものを捕まえて自己肯定感を下げ続けるループに入っちゃうんですよね。
例えばnoteを更新できていないこともダメだな俺はという認識を強化するし、過去の仕事の失敗とか上司からの「チャレンジしないな」みたいなフィードバックを思い出しては「それを取り返すチャンスがもう無いんだよな」なんて悔しがったりしていました。
おまけには過去のエントリーで自分の肩書について言及しているのも見て「俺はぐだぐだと何を言ってるんだ」と恥ずかしい気持ちになったりもしました。
何者でもないと自覚するものが自分の肩書についてグダグダ言うんですよね、と。
私は私を笑わない
今思えば何をそんなにくよくよしてるのさと笑いたくなるくらいなのですが、先週まで当事者だった私は私を笑いません。
なんならこういう思いって少なからぬ帯同家族の皆さんが感じてるんじゃないかなと思っています。Twitterでも近しい嘆きを見掛けるし、「駐妻の孤独感」のようなエントリーはnoteにもたくさんあります。
私はそんなエントリーを見て「そんなにクヨクヨすることないぜ!」って励ましたい気持ちで一杯だったわけなんですが、やっぱり当事者になると辛いなこれというのが渡英から6週目の私の状況でした。
そんな状況を乗り越えられたわけですが一体何があったのかというと、ほとんどこれ1本なんですが
次男が学校に通い始めて自由時間が生まれたということにつきます。
自分が自分のために自由に使える時間。これこそが求めていたものであり、自分の存在意義を取り上げていたものだと思いました。
加えてやったことは
・友達に連絡して愚痴を言わせてもらう
・コーチングのセッションを受ける
・妻と会話する
・運動(筋トレなど)をする
・SNSの発信をやめない(決めたことを続ける)
といたものでした。
この中でもコーチングセッションが特に効きました。自分が自分をちっぽけだと感じている理由を考え、正体を突きとめられれば恐怖は恐れるに足らないものになりますね。
また、自分の問題解決について自分で金をかけて自分で向き合うというのは「問題に向き合っている」という自己認識もできるので、ネガティブ思考を抜け出す効果があったと思います。(無料体験セッションでしたが)
自分の時間を持つことは大切。あなただけでなく、周りの人も。
ということで色々書いて来ましたが、「自分の時間を持つことの大切さ」を痛感したというお話になりましたね。
私が今週から自分の時間を得られたことはたまたまなので、もし息子の通学が1週間伸びていたら今と同じようにすがすがしい気持ちでいられたかは正直分からないです。それくらい、自分の時間があることは重要だと感じています。
最後に余計なお世話なんですが、世の中の配偶者が産休・育休・駐在帯同で家にいてくれている皆さん、お相手に「自分の時間があっていいね」と言うのはたぶん違うことが多いので気を付けてくださいね。
11/22追記:
本件に関して、音声で補足というか思いを話してみました!よかったらぜひ。(初めての音声配信で、お聞き苦しいかもしれないですが、ご愛敬ということで!)
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