欲しいカメラ その2
好きなメーカー、ペンタックスから新型カメラ、
K-3Ⅲが発売されることになりました。
嬉しいんだけどあまり嬉しくないような気分です。
機能的に目新しいモノは多いとは言えないし、
液晶モニターも今の時代なのに固定式。
何よりお値段がねぇ。
20万円台後半ですよ。
正直高過ぎると思います。
あの内容じゃせいぜい10万円台後半でしょ。
デザイン的にも保守的で、特に優れた点もないし。
KPがボディ本体8万円ぐらいだから、KP買って残りでレンズを買いますわ。
だいたい、一眼(ミラーレスも含め)って、
基本的デザインは↑のイラストみたいなのばかりでしょ。
ニコンの名機、ニコンFが確立した。
一部ミラーレスでファインダーレスのデザインがあるけど、
アレもライカのレンジファインダーカメラの亜流だし。
果たしてそれが今も良いデザインなの?
だってニコンFって1959年の発売ですよ。
今から60年以上も前のデザイン。
クルマだったら比較的保守的なベンツでさえ、
今のベンツと1959年製のベンツは全く別のデザイン。
時代が変わるから、デザインも変わって当たり前だと思います。
それだけニコンFのデザインの完成度が優れてるからかも知れないけど、
ちょっと保守的すぎるような。
今から8年前、カメラのデザインに一石を投じたカメラがありました。
ペンタックスK-01
それがこのカメラの名前でした。
何よりウリは、マーク・ニューソン氏によるデザイン。
auのtalbyをデザインし、
後にアップルのApple Watchもデザインした方です。
円の使い方が上手いデザインをする方ですね。
性能的には並です。
というかK-5Ⅱをベースに、
ミラーとペンタプリズムを取り除いてミラーレスにしたような感じです。
必要にして十分でいいんですよ。
このカメラのウリは性能じゃないのですから。
だからこのカメラの評価は、二つに大きく分かれるかと思います。
「大好き」か「大嫌い」に。
が、発売時の評価は散々、全然売れませんでした。
「ミラーレスなのに大き過ぎる」
とか的外れな評価をされて。
確かに小型化出来ることは、ミラーレスのメリットです。
でもカメラって、小型・軽量であれば良いって訳じゃないんですよ。
ペンタックスのMシリーズやオリンパスのOMを使った経験がある方なら、
分かっていただけると思いますが。
両シリーズは世界最小・最軽量を争ったため、色々デメリットがあります。
望遠レンズを着けると良いけど、標準レンズじゃちょっと軽過ぎる重さ。
小型過ぎて手に余る大きさ。
とかです。
カメラって手に持つ物体である以上、
自ずと最適の大きさと重さがあると思います。
その範囲に収まれば、良いカメラであると思うのです。
つまりK-01は最小じゃないけど最適の大きさだと思うのです。
それにK-01にはその由来ゆえの大きなメリットがあります。
マウントが一眼レフと同じKマウントであるということです。
多くのミラーレス機は、小型・軽量のメリットを生かすため、
専用のマウントを採用してます。
つまり従来の一眼レフのレンズと互換性がない。
アタプターを使用すれば使えるようになりますが、
それでは性能を最大限に発揮していません。
あくまでアタプターは非常用の存在なのです。
それに比べてK-01は、オートフォーカス対応のレンズなら難なく使えます。
性能を最大限に発揮して。
つまりK-01とペンタックスの一眼レフの2台を持ち歩く時、
2種類のレンズを持ち歩く必要はないのです。
これは大きなメリットです。
発売時は酷評されて新品が全然売れなかったせいなのか、
中古の値段はやや高めの、25000円ほどから。
おいそれと簡単には買えないけれど、
機会があれば入手したいカメラなのです。