素敵なカメラ
以前撮影地でお会いした方のカメラ。
モータードライブを装着したニコンF3です。
もの凄く印象が強かったので、記憶に残ってました。
先日偶然その方に再会し、無理を言って撮影させて戴いた写真です。
良い味が出てますね。
エッジや手で持つ部分の塗装が剥げて、飴色の真鍮の地が出てます。
まるで歴戦の強者、野武士といった佇まいです。
好みじゃない人もいるだろうけど、
自分にとっては、長年オーナーが愛してきた証のように思えます。
だって10年やそこらでは、この様になりませんもの。
堅牢さがウリのニコンの最高級機、F3ですよ。
また、それだけオーナーの良き相棒であった証であるとも思えます。
今のカメラは、外装がプラスチックである事が主流となりました。
ニコンの最高級機も次世代のF4ではプラスチックになってます。
強度や耐熱性に優れたエンジリアリング・プラスチックなのは、
流石ニコンですが。
デザインも同じジウジアーロとは思えないほど、
ガラッと変わってモダンになってます。
でもこの味は、真鍮でないと出ないんですよね。
外装をレトロ調にしたDfでも、色が出ないマグネシウム合金。
軽量化と高剛性の両立を目論んでの事でしょうが。
なんか寂しいなぁ。
使い込んだ味が出ないなんて。
長年の愛用に答えた証が出ないんだもの。