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今日の気分はこの曲


Vol.31「Manic Depression」Jimi Hendrix

名ギタリストであるジミヘンことジミ・ヘンドリックス率いる、
ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの1stアルバムの2曲目。
1967年3月29日に録音された曲になります。
ジミヘンは1942年11月27日、アメリカはワシントン州のシアトル生まれ。
15歳の頃から父に買って貰ったギターを始め、
1961年に入隊した軍隊を除隊した後、本格的な音楽活動を開始。
1966年7月に元アニマルズのチャス・チャンドラーに見い出され、
9月に渡英してザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスを結成。
11月に1stシングル「Hey Joe」でデビューしました。

翌1967年3月に発売された2ndシングル「Purple Haze」が全英3位に。

その勢いで5月に本曲を含む1stアルバム「Are You Experienced」を発売。
全英2位、全米5位のヒットとなります。
その後は1969年にザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスを解散し、
バンド・オブ・ジプシーズを結成するも翌1970年初頭に解散。
ソロとなりますが9月18日未明に滞在先のロンドンで死亡しました。
享年は27歳。
活動期間はわずか4年ほどでした。

わずか4年の活動期間なのに彼が名ギタリストと言われるのは、
ロックギターに革命を起こしたからでした。
基本のブルースとしたハードロックなのですが、
大胆なトレモロアームの使用やエフェクターの多用で、
「今まで誰も聞いたことがない音」を産み出したのです。
また歯でギターを弾いたり、壊したり燃やしたりするパフォーマンスも、
注目を集めました。
今残ってるLIVEの映像を見ても演奏中に音量やトーンのノブ、
ピックップセレクターを盛んに切り替えて、
ギターの可能性を試してるように見えます。

ギターも魅力的なのですが、この曲に於いて一番魅力的なのはボーカル。
ジミヘン本人は上手くないとずっと思っていたそうですが、
どーしてどーして温かみがあって素敵な声です。
音程もちゃんとしているし。
ハッキリ言って彼より歌が下手なギタリストは、沢山いると思いますよ。
具体的な名前は挙げませんけど。


カバーですが、多いんですよ。
やっぱりプロのギタリストになった以上は、
一度はジミヘンに挑戦したくなるのが人情でしょうか。
まずはシールとジェフ・ベックによるカバー。

特徴はジェフ・ベックにしては派手なフレーズのギター。
生前の彼はインタビューで
「ショーマンシップの限りを見せつけられ、
棺桶の最後の釘を打たれた気がしたよ。僕のキャリアもここまでか、と。」
とジミヘンのステージを見た印象を語ってました。
それを超えるべく、派手なフレーズになったんでしょうね。

次はジミヘンと同じくブルースを基調にしたハードロック出身の、
ゲイリー・ムーアによるカバー。

特徴はストラトキャスターを使用していることですね。
彼といえばレスポールというイメージがあるので、意外でした。
ジミヘンに敬意を表して、なのでしょうか。
もっとも彼は結構ストラトを使ってるんですが。
でも彼といえば、「パリの散歩道」ですし。

次は「元祖スペースマン」元キッスのエース・フレイリーによるカバー。

わりと原曲に忠実にカバーしてますね。
やはりジミヘンへの敬意でしょうか。
もう少し派手でも良いのにねぇ。

最後は日本代表、Charによるカバー。

シールとジェフ・ベックによるカバーと似た印象です。
でも違いはCharのボーカル。
元々「ロック・アイドル」もやってたので、良い雰囲気の声です。
シールも悪くはないのですが、聴き慣れた安心感があります。

という事でジミ・ヘンドリックスの名曲、
「Manic Depression」についてでした。

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