今日の気分はこの曲
Vol.12「ROCKET DIVE」
hide with Spread Beaver
1998年1月28日に発表された、hide with Spread Beaverの1stシングル。
hideのシングルとしては、8枚目になります。
松本さん(あえてこう呼ばせてください)の生前最後のシングル。
TVアニメ「AWOL -Absent Without Lisence-」のOP曲になりました。
まぁアニメは別の意味で伝説になってる作品ですけど。
曲は当時X JAPAN解散直後だったので、
不安に走るファンへのメッセージとなってます。
「若いうちは失敗を恐れずにどんどん世界へ飛び出して行こう」
っていう。
タイトルとイントロのギターは、キッスの「Rocket Ride」へのオマージュ。
と言うかほぼそのまま。
まぁ松本さんって1964年生まれでしょ。
X JAPANのリーダーの林さんもそーですが、
キッスのブレイクが少年の時にモロ直撃した世代。
あの世代のロック少年はキッス、
ロック少女はベイ・シティ・ローラーズの洗礼を必ず受けてます。
そういう世代なんです。
でもエース・フレイリーってのが渋いですね。
普通はポール・スタンレーなんですけど。
で、歌詞には松本さん独特の遊びが。
イントロのコーラスのフレーズ、Roketってちん〇でしょ。
隠語でそういう意味があるんですよ。
だいたい、バンド名が訳し方によっては「お〇んこのビラビラ」ですもの。
そういうキワドイのをわざと狙うのって、
「Beauty & Stupid」の歌詞もそーですし。
結構多用してますね。
またX JAPAN解散後初のシングルということもあってか、
積極的にTV出演してこの曲を披露してます。
ファン思いで有名な松本さんだったから、
ファンに姿を見せて安心させたかったのかな?
松本さんを筆頭にステージ狭しと暴れ回るメンバーの中、
一人静かに全体を見渡してるオペレーターの稲田さんが素敵ですね。
まぁ彼は松本さんと一緒に「hide」をプロデュースしてた、
言わばお母さん的存在ですからねぇ。
松本さんが亡くなる前日の1998年5月1日に収録された、
スタジオライブでもこの曲は披露されてました。
こんなに元気だったのに、わずか数時間後には悲劇が…
人生って先が見えないモノですね。
カバーですが、まずは松本さんが尊敬してた布袋寅泰によるカバー。
ギターは上手いんだけど、ボーカルがねぇ…
それは1stソロの頃から言われてたけど。
やっぱり彼は上手いボーカルと組む方が良いと思うのですが。
次はメンバーが松本さんと仲が良かった、LUNA SEAのバージョン。
原曲に忠実にカバーしていることで、
メンバーの松本さんや松本さんの曲に対する愛が伝わりますね。
また敬意もあると思います。
最後は名古屋の地方アイドル選抜ユニット、7☆3によるカバー。
メンバーのほとんどが、生前の松本さんを知らない世代ですね。
そういう人達が松本さんの曲をカバーするのは、
良いことであると思います。
松本さんの曲を風化させない為にも。
だって松本さんの曲って、古臭くなってないから。
22年以上も前の曲なのに。
それが松本さんの凄さだと思います。
という訳でhide with Spread Beaverの名曲、
「ROCKET DIVE」についてでした。