今日の気分はこの曲
Vol.3「(I'm Not Your)Steppin' Stone」Paul Revere and the Raiders
1966年3月に発表されたアルバム、「Midnight Ride」に収録された曲です。
「ポール・リヴィア&レイダースって誰?」
そう思う人も多いと思います。
元々はダウンビーツというバンドでしたが、
1960年にポール・リヴィア&レイダースに改名しました。
主なヒット曲は1965年の「Just Like Me」、
ビルボードで4位になった「Kicks」,
映画「Once Upon a Time in ... Hollywood」に使われた「Hungry」等です。
音としては、ガレージロックですね。
後にはサイケデリックポップに変化したそうですが。
どの曲もドラムのビートが効いてて、心地良いです。
この曲、実はオリジナルよりカバーの方が有名な曲なんです。
まずは同じ1966年に発表された、ザ・モンキーズのバージョン。
ボーカルをドラムのミッキー・ドレンツが勤めてます。
彼は子役上がりで、モンキーズの為にドラムを習得したそうです。
手持ち無沙汰げにマラカスを振る、デイビー・ジョーンズが印象的ですね。
それから10年ほどして登場した、セックス・ピストルズのバージョン。
印象的なのは、やっぱりボーカルのジョン・ライドン。
かなりのカリスマ性ですね。
この2つのグループがこの曲をカバーしたのには、
同じ理由があると思います。
どちらも時代の寵児と言えるほどの、人気の絶頂時。
彼らを利用して一儲けを企む連中は、数えきれないほどいたと思います。
「俺はお前らの踏み台じゃない」と歌うこの曲は、
そんな連中に対する彼らの気持ちを代弁してたからではないでしょうか。
ハートブレイカーズを率いて活躍した、トム・ペティのバージョン。
2014年10月数日前に亡くなったポール・リヴィア&レイダースのリーダー、
ポール・リヴィアの追悼として演奏されました。
オリジナルに忠実にカバーしてますね。
リスペクトの気持ちがあるからだと思います。
という訳でポール・リヴィア&レイダースの名曲、
「(I'm not Your)Steppin' Stone」についてでした。
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