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好きなドラマー


「好きなギタリスト」「好きなベーシスト」と来ましたので、

今回は好きなドラマーを。


一人目はキース・ムーン。

人間性には大いに問題アリの人でしたが、とにかく大好きなんです。

だいたい、ザ・フーに加入した時のエピソードが凄いの。

ドラマーが抜けて代理が演奏してたザ・フーのコンサートに行き、

友人が「俺のツレの方が上手い」って言ったら、ステージに乱入。

ボ・ディドリーの「ロード・ランナー」を演奏するんだけど、

激しすぎてドラムを壊しちゃうの。

もちろん他のメンバーはキースに釘付け。

コレがキッカケで、キースはザ・フーに加入したんですょ。

何その熱血バンド漫画のワンシーン!


デビュー曲の「 I Can't Explain」も、

当初からレコードより過激になってます。

しかも後年になると、さらに過激になってます。

シロウトはピート・タウンゼントの風車奏法に目が行きがちですが、

エグい程のドラミングです。

でもキース・ムーンと言ったらこの曲、「Summertime Blues」でしょうね。

機材破壊はしてないけど、エライ迫力ですね。

でも凄いドラマーではあるけど、お友達にはなりたくないなぁ。

何せ悪癖が凄すぎて。

機材や部屋を壊したりするのは序の口、

パーティーでは必ず全裸になったり、

極めつけはナチスの軍服みたいな服装で、ユダヤ人民街を練り歩いてます。

何だかんだで死ぬまでザ・フーをクビにならなかったのは、

メンバーに愛されてたからでしょうけど。

最後のアルバム「Who Are You」のレコーディング時にも、

元気にドラムを叩いてたんだけどなぁ。


二人目はコージー・パウエル。

「ケンカ屋」の異名通り、数々のバンドを渡り歩いた人でした。

名演も多いのですが。

個人的に一番好きなのは、「Dance with The Devil」ですね。

一緒に叩いてるピート・ヨークも、

スペンサー・デイヴィス・グループ時代に数々の名演で知られた名手です。

しかし相手が悪過ぎですね。


コージーに完全に食われちゃって、

引き立て役になってます。


それだけコージーのドラミングがパワフルだった、ということですね。

コージー、太い二の腕と髪型のせいか、

映画「ランボー」でのスターローンのように見えます。

スターローンは銃器で相手を抹殺しましたが、

コージーはドラムで聴衆を抹殺してるんですね。

ケンカ屋でバンドを渡り歩いたコージーですが、

「やっさん」ことグラハム・ボネットとは仲が良かったみたいで、

レインボーやボネットのソロ、

マイケル・シェンカー・グループで共演してます。

そういえば彼はオートバイのコレクションも有名でしたね。

ホンダVER750R(RC30)とか後継のRVF(RC45)など、

レーサーに保安部品を点けただけのようなバイクが好きだったみたいです。

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それを思うと亡くなった時に乗ってたのが、

サーブ9000ターボってのは意外ですね。

まぁ酩酊状態でガールフレンドと携帯電話をしながら、

しかもシートベルトを外してたら事故で亡くなって当たり前か。


三人目は東原力哉。

フュージョンバンド「ナニワエキスプレス」をはじめ、

様々なバンドやセッションで有名な人です。

彼の特徴は演奏中は裸足であること。

ペダルを踏む時、裸足だと微妙な力加減が出来るからでしょうか。

彼が参加した曲では、この曲が一番有名だと思います。

映画「マルサの女」の主題歌ですね。

ちなみにこのコンサート、彼が関係するバンドが集まったもので、

彼はずっと叩きっぱなしだったそうな。

他の出演者は交代での出演で休みがあったのに。

あと渡辺香津美のバンド、レゾナンス・ボックスでも好演を見せてます。

関西在住の方なら、1990年~1997年にかけて関テレで不定期にやってた、

「夢の乱入者」のバンドの一員としてもお馴染み。

ギターが渡辺香津美、ベースが清水興と気心知れた仲間なので、

リラックスした演奏を見せてました。

この回はゲストが馬呆の2人なので、さらにリラックスしてますね。

ギターの3人も冴え渡ってますし。

もうこの編成を見る事が出来ないのは、非常に残念です。

「ちいさい秋みつけた」が良いなぁ。

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