vocaPnote : yukkedoluce〜ストーリーテラー〜
表紙はyukkedoluceさんの1stアルバム、「黒猫と宇宙地図」のジャケットをお借りしました。
こんにちは、さいころです🎲
お気に入りのボカロPについて注目して記事を書く企画、「vocaPnote」。ずっと書いてはみたかったのですが、中々筆を取れるタイミングがなく、こうして遅れあそばせながらも参加させていただこうかな、と思った次第でございます。
僕が紹介させていただくボカロP、それはyukkedoluceさんです。
何人か僕には大好きなボカロPさんがいるんですけど、その中でも作る曲の多くが好き!と言える度合いが高いのがこの人でして。
それでは、魅力を語っていこうと思います!
1. ストーリーテラー
yukkedoluceさんといえば、やはり「林檎売りの泡沫少女」を思い浮かべる方が非常に多いでしょう。
【MV】林檎売りの泡沫少女 / GUMI
この曲に代表されるように、yukkedoluceさんの歌詞は物語風になっていることが多く、語り手が我々に読み聞かせをしているような、そんな雰囲気に浸ることができます。
こちらは「不死の世界にて唯一死の呪いがかかってしまった少女のお話」です。
まぁ…こういう周りから蔑まれてる少女が他人との出会いにより救われる物語、好きなんですよね、僕。
もちろん、ただ物語調に歌詞を並べているだけでは良さは表に出てきません。
それ故に、楽曲には多くの工夫が。
イントロ、アウトロをオルゴールにして物語感を演出、またバンドサウンドを基調としながらもかと言ってロックに振り切らずにうまくお洒落な風に落とし込んで…と。
肝心なところでトライアングルなどの音を器用に入れて壮大感を出すのは、やはり鉄板かつ素晴らしいですね。
また、映像も美麗かつ可愛らしいものとなっていて、一つの寓話をそのまま形にしたものをうまく描き出したな、と思っています。
以上3点から、一本の芸術作品を織りなす様はまさしくアーティスト、そして書き手。そんな姿に僕は強く惹かれたのでした。
物語系の曲を他にもご紹介しますね。
【アニメーションMV】イデアの少年 / 初音ミク
「林檎売りの泡沫少女」の対となるお話し。
少女を救った少年の気持ちが強く溢れ出ている感動的なラブソング。
【MV】怪盗黒猫シャノアール / GUMI
みんな大好き、怪盗ストーリー。鮮やかに危機を脱出し少女を手に入れる様は怪盗物の良さを全開に引き出してますね。そりゃシャノアールに惚れますって皆さん。
サウンドは一転、ロックナンバーへ。
途中で音が止まる演出が最高。
【MV】君と魔法の物語を / 初音ミク
読み聞かせっぽさがここでも発揮されています。こうやって2人で歩いてく感じのストーリー、堪らないなぁって思いました。
note書くために見直したんですけど、不覚にも泣いてしまいましたね
これ全部yukkedoluceさんが書いたんですが…凄すぎません?鳥肌です
【MV】Liekki / 初音ミク
今までとは打って変わって、元々あった小説に対して書き下ろされた楽曲。
冒険譚のエンディングっていう感じがとてもします。これ流されたら絶対泣きますもん。
2. 美メロの魔術師
先述したように、yukkedoluceさんのメロは壮大である故、宇宙や極地などの美しい地形と本当に相性がいいんですよね。
音が1音1音洗練されたものなので、実際に行ったことがなくともその地形の雰囲気を掴むことが出来るんですよね。
何を隠そう、前回のnoteでお話ししたように、yukkedoluceさんは美しいメロを作ることを掲げたボカロP集団、「EVERGREEN LELAND STUDIO」に所属しており、
そこに入っていることがよくわかる楽曲が揃っているのだなぁ、と思えます。
では楽曲紹介を。
【MV】Good Morning, Polar Night / 初音ミク
リスナーから大人気の一曲。
北極ですね。まるでオーロラを見ているような雰囲気が漂う荘厳な一曲になっています。
歌詞も自分を鼓舞するような。そんな気持ちになれますね。
【初音ミク×巡音ルカ】11回目の宇宙とラヴェレ【オリジナル】
宇宙。宇宙の誕生をモチーフに、愛を歌った楽曲。世界観に取り込まれます。
【初音ミク】盲目の宇宙飛行士【オリジナル】
盲目の少女と目の見える少年との間に起こった星を巡るお話し。宇宙テーマなだけあってイントロから壮大さ全開です。
【MV】懐中銀河 / 初音ミク
宇宙。宇宙を見ていた二人の出会い、そして別れのお話し。エンドでぐっと心を掴まれ、切な…っていう気分になれます。
サムネの宇宙に引き込まれません?イントロだけでお腹いっぱいなのに歌詞も重厚で…大好きです
これプラネタリウムで流れるらしいんですよ、ピッタリすぎやしませんか?
【MV】ステラーバース / 初音ミク
宇宙。個人的去年の年10選。
リリース済みアルバム以外からの初の新曲で、サウンド、調声がパワーアップしていると思っています。
また、yukkedoluceさんこういうラブソング書くと最高なもの持ってきてくれるなぁっていう感じがしますね、大好きです
3. 「あなた」と「わたし」の物語
また歌詞のお話しに戻りましょう。
yukkedoluceさんは2人の中での関係性の変化と愛を描くのが上手だ、という話は今まで紹介してきた楽曲からも如実に出ていると思っています。
まだまだ紹介したりないので紹介させていただこうかな、と思います!
【MV】どうかしてるわ / 初音ミク - yukkedoluce
1人でいい、と思って生きていたけど…あなたと出会って自分でもわかんないくらい幸せな気持ちになって…っていう曲です。
人との出会いが喜びにつながる瞬間って素敵ですよね。
【初音ミク】 「普通」の街〜フェアリーランド〜【オリジナル】
一番好きです。
劣等感を抱え、1人では何もできないけどそれでもそばにいてくれるあなたのために、横にいられるように頑張りたいって…泣けてきます…ううう…ううう…最高だなぁ…
【初音ミク】一丁目ゆきみ商店街【オリジナル】
こういうお話しも。ノスタルジックさの感じるメロディがいいですね。
時間が流れ、あの頃あった商店街がなくなるってこと、よくあると思います。
それでも思い出は残るんですよね…
【MV】Persona Robot / 初音ミク
yukkedoluceさんの画力…!!
ロボットがテーマなだけあって電子音基調です。ロボットと心の話、VOCALOID全体にも通じるテーマですしこういう話題好きな方多いですよねー。
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4. ロックンローラー
今までの楽曲を見るに、泣き曲、美しい曲のみを作るボカロPだと思った方も多いでしょう。
ところが。ところがですよ。
この方、とんでもないロックナンバーを手がけるんですよ。ギャップで卒倒しますね。
【鏡音リン】DOGS【オリジナル】
はい。イントロからなんですかこのかっこいいギターは。
「商売人の魂胆にまんまとかかってんじゃない」
「くだらない価値観に雁字搦めの自由論者よ
自分くらいもってゆけ」
「ミーハーだってそんなんやだってどうでもいいじゃない
首輪を引かれた瞬間それは憐れな DOGS
自ら繋いだ鉄製の首輪を断ち切って
自分のエサくらい 自分でとってゆけ
自分で決めてゆけ」
かっけぇっすわゆっけさん。ロックです。
doluce「DOGS」Band Edition
先日出たセルフカバー版もまためっちゃカッコいいので是非。バンドサウンドになっていて音楽面でも良さ増してます。
【GUMI】ドリーマイーター【オリジナル】
サウンドがアラビアンでダーク。そして歌詞が攻撃的。Cメロのベースがお気に入りです。
【MV】ワールド・オブ・パラドクス / 鏡音リン
復帰作、と題してこれを打ってくる反骨精神好きです。
「朝まで肩を組んで語ればいいのさ 互いに気付くぜ 世界の不条理に」
「矛盾あっての世界なら
戯り尽くせよこのパラドックスと
僕も君も誰もが皆同じ世界の中
絶対なんて有り得ない
僕は嘘吐きさ ワールド・オブ・パラドクス」
カッコいい〜!!!
ほんとアイロニカルで惚れるしかない。
これまで紹介した作品が好きな人はきっとびっくりするはず……
5. まとめ
以上。まだ紹介できてない曲もあるので良ければマイリストを巡回してみてください!!
いやぁ技巧派なボカロP、大好きなんですよ
こうして好きを話すととっても楽しいですね!ありがとうございました。
yukkedoluceさんのマイリスです。
僕の宝物