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資格勉強の環境を探して三千里した時の話

資格勉強に限った話ではないでしょうけど、集中して勉強するのに自宅が向いてるという人は相当意思が強い人だなぁと感心している私。自宅は確かに気兼ねなく快適ではあるのですが、誘惑が多くて勉強がちっとも進みません。

仕事であれば他人と絡むことが大半のためそこまでフラフラとはしないのですが、資格勉強となると自身との戦い。私が一番弱いジャンルです。ということで「業務時間外で集中して勉強できる場所」を求めて彷徨った挙句に大手コワーキングスペースサービスに至った流れの話です。

なお先に言っておきますが私は東京の23区内に住んでいるという前提があります。自宅や勤務先が郊外だと違った選択肢になると思います。また、講習とか予備校が存在する資格試験の場合はそっちを全力で利用した方が良いです。

図書館、ファミレス、喫茶店

まず向かったのは図書館。図書館にもよりますが基本無料で使える自習室があります。学生の頃にもお世話になりました。しかし社会人が使うには利用時間がシビアでした。特に夜使えないのは困ります。日祝閉館が多いのも痛い。あと最近は「ここは本を読むところだ。勉強に使うな」という謎の苦情が入ったりするようで世知辛い世の中です。

次にファミレス。24時間営業はだいぶ減りましたが、だいぶ遅くまで営業しててくれますし、休日ももちろん開いてます。雑然とした雰囲気も慣れればBGM。ただあくまで飲食店なので、マナー面も然ることながら何か飲食してないと落ち着かない私のようなタイプだと長時間居座るのはちょっと気が引けます。フードコートの類も同様。

喫茶店も飲食店ですが、最近は長居すること前提で設計されてるお店もあったりして、相性の良い店が見つかると大変便利です。ただ一般的に夜はそんなに遅くまでは開いてないのと、割と気軽に臨時休業したりするので環境として安定しません。あと喫煙可なお店は吸わない人間には辛く。スタバやタリーズなど大手チェーンだと臨時休業の心配はあまり無いものの、アレは喫茶店というよりファミレスのジャンルですね。

漫画喫茶(ネットカフェ)

駅前のあちこちにあり24時間営業。個室があったりフリードリンクやアイスが付いていて料金も時間計算で明朗会計。長居しても文句言われません。ほぼ完璧に要件が揃っています。

・・・が、一つだけ最大の欠点があります。大量の漫画があるんです。「いや読まなきゃいいだろ」と思うかもしれませんが、それが自制できるくらいなら最初から自宅で勉強します。

公園・キャンプ

気持ちの良い青空の下でお勉強。素敵ですね。机や椅子なども自分で持って行けば快適な空間が作れます。季節と天気を選ぶところはありますが、アウトドア好きなら捗るかもしれません。

つまり「準備と移動と後片付けがロスだなぁ」などと考えてしまう私には向いてません。インドアかつフットワークの重さがここにきて響きます。

勤め先

勤め先のデスクや会議室は何気に勉強には向いてます。が、資格取得を推奨してるような会社でないとあまり現実的ではありません。「資格勉強のため」といっても「家でやれよ」で撃沈です。仮にOKが出ても当然ながら勤務時間外になりますし、「そのために光熱費がかかってる」という扱いになるとちょっと肩身が狭く。

業務に関連する資格取得ならばそこまでうるさい事は言われないでしょうけど、資格取得目的と公言して職場で環境を借りると「合格しないといけない」というプレッシャーが発生します。良し悪しではありますが。

実家・知人宅

正直あんまり自宅と変わらず。そもそも相手方の立場で考えると「勉強だけしに来る客」は扱いに困るでしょう。そういう客でも喜んでくれるご実家・知人はぜひ大事にしてください。

車の中

意外と多いそうです。私は車もってないので選択肢になりませんでしたが。

レンタルオフィス・シェアオフィス

環境としては最適解です。ネカフェの個室くらいのスペースで月3-5万円。高く感じるかもしれませんが通う頻度次第では選択肢になります。物件によってはちょっと牢屋感があったりしますが、周囲の目も時間も気になりませんしまさに専用空間。登記もできたりするので起業前提で多目的に使えます。ただ、契約がまぁまぁ面倒くさいことと、固定費としてこの額を勉強環境に払い続ける決断はなかなか難しいと思います。ここまでするくらいなら、その分を予備校など違う方に充てた方が良いかもしれません。

シェアオフィスはレンタルオフィスより安く上がるものの、値段はともかくとして営業時間が決まってるケースが多く、基本深夜には使えず自由度が少ないのが難点。9-18時しか開いてない強制ホワイト環境は別な意味で憧れますけど。あと中途半端に他の利用者がいると会議・会話が気になってしまったりと微妙な面もあります。

共用部にワークスペースがある集合住宅

いわゆる共有部強化型住宅。ワークスペースはもちろんキッチンやジムなどもあったりする集合住宅です。最近こういう物件が増えていると聞いて「別途借りるくらいなら家賃+共益費で考えてもアリなのでは?」と割と真剣に検討しました。

ただ、これらの多くが「共用部はやたら豪華だけど居室はお察し」という、趣味重視の人間にはちょと辛い仕様でした。キッチンはともかく占有空間20平方m以下でシャワーのみとか悲しみが過ぎます。妙にコミュニティを求められるのも陰キャには辛く。タワマン級の物件であれば全部そろってたりもするのでしょうが流石にそこまでの財力はありません。バランスって難しいですね。

コワーキングスペース

都市部に限定されますが、立地の良い場所に複数の拠点があるシェアオフィスのようなサービス。特に全国展開してるような大手は24時間使える拠点が多く、「どの拠点でも好きな時に使えるプラン」的なものがあるため、月数千円で複数の拠点のスペースを気軽に使えたりします。従量制だと利用料金は時間あるいは日単位でかかりますが、2,000円/日くらいなのでファミレスやネカフェの利用料と思えば気になりません。頻繁に利用するなら定額プランもあります。

最近だとオフィスパスのように複数のコワーキングスペースと提携してるサービスもあります。運が悪いと満席だったり変な人がいたりしますが、ファミレスやネカフェほどではありませんし、最悪ほかの拠点に移動できるのも大きな利点です。逆に言うと登記目的とかロッカー利用が無い場合は拠点固定プランは選択しない方が良いです。

結果

ということで、料金と利便性と環境のバランスが最も良いコワーキングスペース、私の場合は通勤路上に拠点があった「bizcomfort」のライトプランを選択し、今に至るという次第です。審査があるためか申し込んでから使えるようになるまで一週間くらいかかる点だけご注意ください。

24時間使えますから試験当日深夜に入って徹夜で一夜漬けすることも可能。試験場に近い拠点があればギリギリまで追い込めます。

・・・もうそういう無茶が効かない歳になってきましたけどね・・・。


余談

「自宅で隔離スペース」という選択肢は真っ先に考えました。でもダメでした。勉強:休憩の比率が1:9くらいになります。意思の強さってどこで買えますか。

余談2

シェアオフィスなどの「定時しか使えない」という環境は考え方次第ではアリです。人間、集中できる時間には限りがあるので、強制的に「勉強できる時間」が決まっていた方が捗る事もあります。土日祝も使えるサービスであれば検討しても良いでしょう。夜型人間は諦めましょう。

余談3

bizcomfortの全拠点プラン(22,000円/月)を検討するレベルの人は勤務先の福利厚生で割引が効いたりするので確認してみてください。フリーランスの人でもフリーランス協会で一般会員(有料)になって割引を受けると年トータルで安上がりになるようです。利用料的には月10日くらい使わないと元取れ無さそうなので、最初はライトプランからで良いと思いますが。

ちなみにオフィスパスを選択しなかったのは自宅の近所に使える拠点が無かったからです。もう少し都心の方に住んでいれば良かったんでしょうけど。


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