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あなたの休日をレベルアップさせる方法 - 『わたしをご機嫌にする休日』がくれた特別な時間

なんだかいつも同じような休日の過ごし方をしているなーと感じていました。でもどうすればそれを変えられるかわからない、そんな時にotoさん書いた『わたしをご機嫌にする休日』という本を見つけました。

特に印象に残ったのは、休日の過ごし方をテーマ別に考えるという考え方です。一つのテーマに焦点を当てることは、休日が焦点が合わないぼやけたものになってしまうことを防いでくれます。

そこで、『わたしをご機嫌にする休日』を読んだ後、「香りで異文化を体験する日」というテーマを設定し、「古代エジプト」という世界を、香りを通して探求してみようと思いたちました。

まずは、書店で吉村作治さんの『古代エジプトを掘る』という本を購入。そして、エジプトを連想させる神秘的な香りのアロマキャンドルを灯しました。琥珀色の炎がゆらめき、部屋中に甘いスパイスとハーブの香りが広がる。まるで、タイムマシンに乗って古代エジプトへとワープしたような感覚です。

キャンドルの光を浴びながら、ページをめくる。吉村さんの軽妙な語り口で綴られた古代エジプトの世界は、想像力をかき立てられます。ピラミッド建設の壮大な様子や、ミイラの神秘、そして人々の生活様式。一つ一つの言葉が、古代エジプトの空気を感じさせてくれるのです。

古代エジプト人は、香りを非常に大切にしていたそうです。ミイラ作りに香料が使われたり、神々に捧げられたり、人々の日常に深く根付いていたと伝えられています。アロマキャンドルの香りを嗅ぎながら、古代エジプトの人々がどのような香りに包まれて生活していたのかを想像すると、心が躍ります。砂漠の乾いた風に乗って運ばれる香木の香り、神殿で焚かれる神聖な香、そして人々が身につけていたであろう香油の香り。様々な香りが混ざり合い、古代エジプト独特の空気を作り出していたのでしょうか。

この体験を通して、私は単に本を読むだけでなく、深く古代エジプトの世界を味わうことができることに気づいたのです。普段、本を読むときは視覚に意識が集中しがちですが、今回は違いました。

視覚は吉村さんの紡ぐ言葉を追い、古代エジプトの情景を脳裏に描き出す。巨大なピラミッドが砂漠にそびえ立つ様子、ナイル川のほとりで人々が生活する風景、神殿の壁に刻まれた象形文字。文字を追うごとに、映像が鮮明になっていく。

嗅覚はアロマキャンドルから立ち上る香りに包まれる。甘くスパイシーな香りは、まるで異国の地にいるかのような錯覚を覚えさせる。この香りが、視覚から得られた情報と結びつき、古代エジプトの空気をよりリアルに感じさせてくれる。乾燥した砂の匂い、太陽に焼けた石の匂い、そして儀式で使われたであろう香木の煙の匂い。想像力が刺激され、様々な香りが頭の中に広がっていく。

さらに、想像力が感覚を繋ぎ合わせ、古代エジプトの世界を完成させる。文字情報と香りの情報が融合し、五感では捉えきれない世界が目の前に広がる。私は、自分自身が古代エジプトの探検家になったような気分を味わう。灼熱の太陽の下、砂漠を歩き、ピラミッドの内部を探検し、神殿で祈りを捧げる人々の姿を目にする。

まるで、タイムトリップしたかのような感覚。本を読むという行為が、五感を総動員した、より深い体験へと変化した瞬間だったのです。

忙しい日々を送っていると、ついつい目の前のことに追われてしまい、自分を見失いがちになります。しかし、このような特別な時間を過ごすことで、私は自分を取り戻し、新たな視点で世界を見ることができます。

『わたしをご機嫌にする休日』は、単なる「休日」ではなく、「自分」と向き合うための貴重な時間であることを教えてくれました。読者の皆様も、ぜひ本書を参考に、自分だけの「テーマ」を見つけて、豊かな休日を過ごしてみてはいかがでしょうか。

著者であるotoさんに心から感謝しつつ、この本が多くの人の心を癒し、豊かな休日を送るきっかけとなることを願っています。

こんな人にオススメ

  • いつも同じような休日を過ごしていて、何か新しい刺激が欲しいと感じている方

  • 忙しい毎日の中で、自分だけの特別な時間を見つけたいと思っている方


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